作品

空間都市-第五砂漠のホモルーデンス

劇団駒場 都市文化祭公演 1969 July 4th 東京体育館


東京体育館

1事物の朝・産業革命

2王とホモルーデンス

3第五砂漠の歌

4永遠の幻想の訪れ

5私生児達の街

人間が決して静止しない場所
無時性の空間
静止が人間に時間を与える、事物には時間はない、なぜなら事物は静止していないのだ、猛スピードで走っている。

演劇についての注意事項 / 芥 正彦

《事物の背後と私の背後にあるカーンとした乳白色の同一体が私と事物の間に侵入し私達の行為そのものによってそれが現前化して来ることから空間は我々のものとなり、おそらく輝かしい都市空間もはじまるのだが、沈黙が飽和し一瞬輝き背後世界が眼前世界へと転化される───真昼。夜の終り。光を事物で乗り越える。そのとき私の眼はすでに単なる穴であり私の耳も一対の風穴でしかない。私は私のあらゆる覚器から開放される。自から開放されたとき空間は私のものとなる。私は化石でありニンフであり限界そのもののなかでそいつを一手に引き込み、私と事物の共所する共に猛烈な回転の中の庭に多くのPassers-byを照し出そう。朝日が昇ると私の部屋は堅く閉ざされ物々は真昼を守る。
あらゆる限界の破片をバラまこう。全き虚構ほどの暴力はない、現実とはすべての事物の配列と道具立てに過ぎぬ、事物間に設けられる関係こそが虚構なのだ──歴史がちょうど時間を失ったように。》

(たとえば現実が立体映画なら虚構は立体演劇である)

☆遊戯共同体(──あるいは都市)
あらゆる世界、あらゆる知識、あらゆる文化を一度に体現しうる空間のこと、あらゆる時代の集合的存在、人類のあこがれの存在形態。

☆〈無時間性の砂漠〉の中に〈ピラミッド〉を建てる。歴史と作品の関係のこと、死の無限界性を形態の無限性へとすり変える。

☆現代都市の崩壊
小さな無秩序をより大きな無秩序で乗り越えることは表現の第一歩であるがそれは時代と歴史の動作でもある。

☆実存主義の敗北
変るのは空間であって私ではない。期せずして在るのならそれと直面することを避けるのは不可能だから。
異邦人になってしまったのではなく、異邦になってしまったのである、在ることには変りないのだから。問題はHOWだ! WHATではない。事物に対してイマージ(編注:ママ、以下同)をもってするのでなく在ることのイマージ性(抽象性)を事物で乗り越えさせること。
あるイマージを政治をやって乗り越えることが革命であり事物をもって乗り越えたその現実空間作品。

☆武装した結婚と集団の混淆
異邦を異邦でなくすることの存在コミュニケートの試みの一つ。身の回りのすべてを武器に変えることによる一つの空間維持、あらゆる主観と所有とそれらを破棄することで空間と行為の関係にまで高めること、行為はおのずから権力であり空間の所有なのであるから。
一方的な関係が強いられるのが異邦であるならその関係を抹消し逆転することでしか存在は出来まい。

☆武装した肉体は武装していない肉体を食い殺す。役者たらんとする人々のこと。武装した肉体のすべての身振りは言葉であり、最終最始の形態となる。

☆作品及び表現
形式が内容であり内容が形式である一元論世界の表出のこと。

☆帰ること。Return 帰去来
自由そのものの世界から自由を力に転じて事物の中へ房ろうとすること、房ること。

☆街=(傷害物だらけの広場)
人間が決して静止しない事物空間を作る。事物と人間の断絶に気づかぬままの共存。今日の都市も、かつては輝かしく存在したかのように言われる古代都市も結局は都市でなく街でしかない。


(空間の五構造)
①人間に対処するに宇宙と手を結び出した「自然」=自同律。
②人間が「自然」からかすめとり作り直したあらゆる文明物及び諸事物をそれらに対する人間の再分配及びその諸関係(諸事物を流動するとして捉え、それを資本と置き換る《経済》それらに対する関係権力の設定《政治》、いずれにしろ空間把握は不可能)
③ ②を人間の代りに運用する電子リレイション《科学手段》・及び空間権力《歴史》
権力幻想《体制》
④すべての②をもとの自然《嘘》にもどす核エネルギィ
〈科学の①に対する敗北〉
⑤意識からの事物に対する人類を取りはらって宇宙と手を結んでいる〈自然〉に対処するに宇宙と手を結ぶ「人間」。
①と⑤の直接的な闘争がいつも問題なのであります。自同律平面での空間バットル=歴史の営み。
政治にしろ科学にしろ学問も(名称世界)戦争もすべて②〜④の 間の出来事でありドキュメンタリでしかない。


◎プログラム
○完全なるフィクションはおそらく歴史のあらゆる暴力を所有する。

プロローグ 出エジプトを試みる少年達
(Ⅰ) 朝の幻想(歌・王の脱出・排泄)ボレロ、ビートルズ
(Ⅱ) 永遠の訪れ(会食・受難する都市)電子音楽、無調律殺戮と誕生
(Ⅲ) 祭(放浪への自立・事物の社会主義)
戦争・政治・コルトレーンのニュージャズ
(Ⅳ) 空間(砂漠より帰還)最初の人間達

◎装置 物理的に大きな空間の中

──砂漠に作られた事物都市──
・一つの2DK(王のとじこめられた塔)
・公開堂と大きな食卓(シンポジウムがかる)
・何千冊もの書物の山(図書館)
・街(喫茶店・車・歩道橋・フーテン達・新聞社・カメラマン)
・牧場と動物達・林
・歌姫の高い鉄塔
・ピアノ三台・トヨエース・オートバイ・自転車・その他人工メディア器具
・テレビカメラとモニタースクリン35m三台・印刷機・バンド

◎演出
できるだけ多くのことが同時に連絡なく行われるように。
真昼のように、光でなく音によって行うこともある。

◎身体とプレザンスの自在関係→俳優の権力
文字・言葉・言語・セリフ・身振りを同一体の変形として捉え、それからも自由になるようつとめる。空間の変貌に鋭敏な身体を肉体という。

肉体とは一つの「物」であり、目のある物、耳のある物、声の出る物、手足のある物……の綜合ではなく、それらの分離、複数体であり、そうしてプレザンスに向わなければこちらがやられる。プレザンスも綜合体ではなく事物の分離複数体なのだ。当然関係も単一でなく同時に無関係のまま複合的に起こる。内的持続と肉体とは相反するのであり、内的持続は保ちえない。時間はイマージ故に持続できないし、記憶も時代も歴史によって抹消されるのだ。刻々殺されているのである。


ト書き(1)
とにかく街はあったのである。パリでもロンドンでもシカゴでもお茶ノ水でもない。書かれていたのは文字でなく律法、闇でなく光、それは君達を包んだ。失われた戦争は大地を殺し光を抹殺して街をおおった。おれ達はコーヒーを飲みにしばし立ち寄った。

おれの部屋はすでに封印されドアのノブはチギレた。おれ達は街にしばしとどまった。敗戦は続いていた。うめきが街をうめて女共は甲斐甲斐しく労働に参加する。乳房が円くのっぺらと輝いて手にはいつも大根や鉄が握られている。開かれた子宮。

恐らく太陽のない砂漠、太陽の役立たない街──。
ハエがハエのように飛んで、ハエのように死ぬだけの空間。
自同律世界の快感と光、飛ぶことはできまい。走れ!


ト書き(2)
必要なのはワギナでなくロゴス、闇でなく光、弁証法でなく自同律、バラでなくアトムボン。
失なわれていたのは時間ばかりでなく距離。
父が娘を犯し、その娘の妊んで産んだ息子と母がたわむれ又男を産んでいた、その男と娘の結婚式が街のホールで盛大に営まれているのだ。老婆と少年達、喫茶店は自ら作者を探す連中であふれ、ウジ虫であふれ、ハエが飛び交う、さて我々は完壁な計算を喫茶店にほどこそう。

ト書き(3)

花々が男供に代り、奴隷となって再び第二の花々となる。第二の花々は第三の男供を産み……空間と肉体の自同律。俺達は街にいて劇場にいる。数えきれぬ残濠を訪れ前線から飛んだ脱出したのである。第二第三の脱出。一つの残濠は一つの部屋一つの街、数々の街々、一つの国家に膨らみ日常に崩れ込みはじめる。戦車はおしでめくらでつんぼ、だが残濠から残濠へ移動するには戦車ほど有効なものはない、狂気のキャタピラ。おしでめくらでつんぼの強刃な力の発揮、上空の眼差しに存在で対処し地下の爆雷の上の沈黙を滑るように走る、非存の自在さ。

コーヒーを飲みにふと立ち寄った街。部屋はねずみとたんぽぽの花、コーヒーは頑丈なポットに丁寧にしまわれているのが常である。喫茶店で戦車ほどの乳のみ児を見るがいい。塔の上から残濠をのぞく兵士が射殺されて何人も墜落してくるのだ。さあ走れ、時間は無い待つことは止めだ。街にいて劇場にいることが前線さ、肉体は武装して戦車となって走る。

砂漠の中の鉄の歌。
可能性を可能事に変えること。前線での闘い。


  • 雑踏の街30分

  • 私達の映画が映っている。

  • 公会堂で、歌っている歌手、たわむれるキンキラの男女達。

  • 喫茶店で「カフェオレの歌」がテープで、コーラ飲む人々、おどる人々。

  • 本の山をさまよう通行人、殴られたりもする。

  • 放し飼いの小羊とたわむれている少女達。

  • R&Bのニグロ達。

  • 客を集めて集会を開くアジテータ。

  • カベのない2DKの中でセックスをしているセールスマンとホステス。

─急に停電─(5分ぐらい)

猛スピードで走る少年達、フル回転のイエローサブマリン
ぶつかり合う物々・声
タイムレスチルドレン! 叫び声
タイムレスウォー!
闇の中でブラウン運動(人々)
(マンモスの歌耳をつんざく)


急にライトつき真昼にもどる 少年『鼓笛隊』の行進


〔1〕〈事物の朝・産業革命〉


うめきながらベッドからますます遠ざかる王。
(一匹の虫類が庭をいずり廻っている、回転する庭、回転する虫、区別がつかない。)
目はいっぱいに見開かれているがほとんど何も見えない王。


子宮から血を噴いて倒れる歌姫。


シモンとベッドにいた女奴隷がシモンを抱いて駆けめぐる
女奴隷 ミルクは何処?何処にあるの?!ねえ、ミルク、牧場はどっち、どこにあるの哺乳ビンは?……牛が死んだのよ、牛が死んだ、わあーあ。

  • 女中達は公会堂の大テーブルで三つの会食の準備。ワイン、ジャガイモ、石炭、スープ、肉、つるはし、黒パン。

  • 塔の上で革命家が発狂して叫ぶ。

スープを作った者が一方的に飲む権利があるのなら会社も工場もまた一方的に作った者が処理すべきである!食うべきである、「雇われた者は一方的にスープである。食われ飲まれ、だまされ、殺されるだろう」、敵対することもできる矛盾のまま私は熱狂し墜落する。自殺したのである。


相変わらず動物のように都市を徘徊する海の王マジェラン。ピアノを叩いて笑う子供達。

余ハ一匹ノ呼吸スル生物ヲ飼ッテイル……スデニ久シイ……時トハソウイウモノカシレヌ。
アカイ花カ?余ノ部屋ノ一隅で毛布ニオオワレアア女共ハ呼吸スル生物ト戯レ余ノペニスだ破裂スル……少年達ハ?遅イナンテ遅イノダ……ソレハーつの穴デアリ時ヲリ空間ヲ排セツスル一ツノ生物デ人間の殺スコロのデキナイ唯一の生物ダ……アッハハハハ……余ニトッテハ化石ニスギヌ……化石ダ化石ダ化石ダアアアア、余ノペニスで破裂セヨ……排セツスル穴……女共ハ自ラの肉デ歴史を飼ウ……アハハハ……余ノ……余ノ眠りは眠リデハナイ沈黙ダ歴史の沈黙ダソレハ余ノ眠リ女共、百姓共、ソレハ サレクズレヌ余の裸デ崩レサル、スデニ幻想ハアリエヌ共同ハアリエヌ草原カラ砂漠カラ帰ソ帰レ来タレ余のモノヘ少年ヨ遅スギル……幻想、ハオソスギルスデニアリエヌ……ナント……サア……飛ビ散レ……種カラモ解キ放レル、廃墟ニ血ヲソソガネデナラヌ、余ニ仮面カブセヨトシテモムダダ……塔へ閉じ込メテモムダだ余ヲ鉄仮面のママ墜落サセタヤツハ幸セダ……余ノ眠リヲサマサセラノダカラ、余ハ余ノヤリ方を捨テタリハシナイ捨テタリハシナイ、廃墟にそやつノ血ヲ注ガネバナルマイ……時代はハガサレ……余ノ王国ガ(※1、2へ)


(※1)

歌姫の声が聞こえる 高い所から街で抱き合い街で寝て妊娠したのよ私は
ウウアアーア
街で産めアスファルトに
水を広げろ
私の水、私の血、私の子供さ街の子さあ
朝日が出たら街の空家を探しに行こう。デュポンの歯ブラシで髪を梳かせ羊水の上だ花が咲くのよデュポンの石ケンでヘソのヲの子供を洗え私よ、太陽が出たら街の空家を探しに行くわウウアアーア街の空家を探しに行くわそれまでじっと道路で髪を梳かしていよう汗のにじんだスリップも乾け花が咲く、スリップも乾けさあトロッコが走る、道端の石ころ持って来てヘソのヲ切って赤い血キラキラ、街のガラスに輝け、太陽が出たら、私の勝ちさ、私は街を浄水であふれさすのよ、産業革命は終わったトロッコが走る。
スリップが乾けば私は働く
街で抱き合い街で寝て妊娠したのよ私は
ウウアーアーア、
街で産めアスファルトニ
浄水を広げろ
私の部屋、私の肉、私の子供さ街の守屋さあ、石炭の上さガーゼをして私の子宮をふくのよ
(※3へ)


(※2)

女奴隷くさりで喫茶店につながれる、その回りを遊ぶシモン

余ノ沈黙デ幾重ニモオオワレタ化石ダ……余ハ一匹の呼吸スル生物ヲ見タ沈黙ハ破ラレル……ソレハ時ヲ扱イ空間ヲ排セツスル……化石ハ破ラレル……余の唇を見よ……余ノ唇は回転スル、金ノ歯車ダッタコトヲ思ヒダサネバナルマイ……幻想ガ余の眼前デ消エル真昼ヲ分ッテ進メ……沈黙ガ走ル……海ヲ分ケテ……沈黙の律法……文学………余ハ久シク……塔ヲ……落下シタノハ……余デハナカッタ……塔デアッタ……街デアッタ……アノヨーロッパデアッタ……沈黙ハ律法トナリ余ノ女共ヲ従ガエタ余ノ呼吸スル生命ト戯レヨ女共!余ノ戯レハペニスナゾデハナイ!歴史メノヤツダミズカラノ肉デ養イ、ミズカラノ力ト引キ換エテ、ミズカラノ穴で殺ソウ……アハハ……ソソウユウモノダ……ソウサ……ジオルジェまだカ、少年タチヨ、余の子宮ヲ走レシモン……血ヲ噴ケ!……勝利の宴ダ!余ノ朝ノ、ウッハハハ余ノ朝ダシモン、余のカンテラダシモン、余ノ王国トノ出合イ……オマエラノ……ゼツボウ、走り飛びはいづり摑る。


王の部屋からはすべての街々が見渡せる。
(※3へ)


(※3)

トロッコでさ、赤ン坊をお風呂に入れる私よ、軍隊が来れば私の勝ちよ、太陽が出れば私の髪の毛に花が咲け!ウワアーアー血だ水曜自の革命は私さあ、へそのおはストローへその緒はストローさあプラスチックで肉をたたけ私のお腹をたたけ、さあシモン街はおまえの遊び場、浄水であふれた洪水!
産業革命は終わったトロッコが走れ!
ウワアーウアーアウワアーウアーアー
私は私生児だけを産め!浄水に浸った街の空家が朝日に輝くのだから、輝くのだから
産業革命は終わったトロッコが走れ!
ウワアーワアーア私は私生児だけを産め! (※4、5へ)

(※4)

喫茶店のボーイ達がこの歌を聞き興奮して公会堂で演説をはじめる
(メッセージこそがメディアである)。
ボーイの側にはテレコがあり「マンモスの歌」 が鳴っている
(アジのスピーチの一例)
かつてギロチンを持って街に出たロベスピエールはみじんも殺戮の意図をかくさなかった。そればかりか革命家達に達してもギロチンを用いたのだ。
(※6へ)


(※5)

口々に何かを喚きながら行き交う人々の一団
公会堂の食事の準備が整う

ミルクを探しに女奴隷は喫茶店を脱走する

街のルンペンプロレタリアートに集団暴行を受けて喜び歓喜してミルクを探すのを止めてしまう女奴隷


(※6)

ギロチンによる数々の殺戮によって平坦に滑らした道を、帝政とカトリシズムが恐るべき広がりで疾駆してきた。ギロチンを背にして叫けぶ正義道徳理性はロベスピエールの一本調子と共に何物かによって歴史の背後に幽閉されたのである!ブランキの蜂起は絶望的にその幽閉に加担した。
ギロチンの幽閉と入れ代り出現したボナパルトとカトリシズムは互いに敵対しながらも双方の利益を守った。それはいつも権力のスピロヘータである!注意せよ!何の抵抗もなく猛スピードでやって来た権力は高みから下部を従えた。なぜならそれらはギロチン以上に美を携えていた、安心という美だ。恐怖を征服に変えて征服を存在謳歌に代えて体制に高みを下部に安堵をを与えることに成功したのだ。歴史はこうしていつも事物の背後から有無を言わせず権力を携えやって来る!それはギロチンの街が歴史に対してギロチンとして存在しえぬことの証明でもあった。これは恐らくロベスピエールがギロチンでなく原爆をもったとしても同じであったろう。マルクス天皇を殺しスターリン陸軍のインバイに火をつけるのだがちょうど今、永久革命のトロッキスト達がやたらと文明を信じた罰として地下に、事物の背後に幽閉され、そこにひそむホモエロチズムと親密に抱き合ったまま中世へ駆け込んだ。滑された道には必ず歴史がやって来る歴史はいつも仮面で君達を従えるその仮面は文明からなっているのではない文明では手をふれることもできぬ、なぜなら文明もその仮面の一つだから、当然彼らが文明を信じる以上永久に地上へは出られぬであろう。背後から眼前に出ることはできぬのだ。たとえばギロチンを殺したのはボナパルトの大砲であり帝政の大砲は様々に形を変え、終にはアドルフの戦車にぶち殺されロケット砲でとどめをさされた。
しかもアドルフも陸軍のワギナも終には我々の前が正しく原爆の光で抹消された。終りだ。帝政も又背後世界へ退いた、あるいは分裂して多くの街々となった国家となった、原爆の前ですべての革命は遊戯となりすべての戦争はゲームとなる!いつも事物にはそれ以上の事物即ちその全存在をもって向かわねばならない。諸君!だからこそ我々は存在に対処する文明をもってするだけでは極めて不完全なのだ!あらゆる力あらゆる事物でもって対さねばならぬ。歴史に対する弁証法をもってすることすらすでに文明の不完全を露呈しているではないか、その点ゲバラはブランキストとして有能であったと言わねばなるまい。ましてや政治に対するに美などをもってしてはならぬ、権力の振舞いはそれ自体イマージを絶した美であるからだ芸術家達よ、注意せよ、いずれは諸君は失業する!まるで諸君の行為は意味を成してない。権力は形態のみに全力を注く、ヒットラーの成功と敗北は人間の可能と不可能である。鉄から生まれて鉄を殺した権力は、死に絶えた太陽の下で歴史の諸事物の背後関係のからくりを握れ、フランドルを襲ったナチのタンクは形を変えチェコを強姦し、ノルマンディからバルディを走りまくった戦車はキューバからヴェトナムさらには沖縄、大学のキャンパスまでを散歩することだろう、ロベスピエールのギロチンはプロレタリアートこそを殺せ、歴史そのものの口は手を触れることもできなかった。いずれにしろ我々の前には無能さが仮像の権力を欲しさに這いずり廻り無能さはいつも背後世界のからくりで操られ終には裏切られたのだ、ホモエロティクスの権力!
社会、幽閉された生活は幽閉されたまま権力を自らの膣に入れるのだそれは処女を強姦するルンペンプロレタリアートの美と存在とに一致する。(※7、8へ)


(※7)

入れろあらゆる力を投げねばならぬ、致命傷でなく破裂させねばならぬ、殺すのではなく食べつくせ、食いつくせ

歴史に幽閉されたのは上部の権力と下部の生活だ、あわれな人間、あわれな人間上部の生活と下部の権力は同一線で敵対する、それは歴史のメーヴィウスの輪。我々は幽閉からの脱出にその本質、闘争の本質を見い出さねばなるまい、眼を開けよ、下部の腐敗が上の腐敗となって再び下部を虐待する。笑え笑え、デマゴコスたれ、アジテータなき広場の崩壊だ!ざまあみろおまえらの生活は寛容をもって権力とベッドを共にし、うじうじと歴史の前で敗退するのだ!ちょうどブランキスト・ゲバラがアメリカに対して一つの原爆として存在したように我々は我々の生活を部屋を国家に対して一つの原爆たりえさせねばならぬ、武装した肉体武装した結婚武装した生活自らの空間を自らで支配することが武装だ所有するすべてを武装に変えようそれに一つ政治に一つの原爆を与えれば一つの国家が出来上がるのと同じだ。(※9、10へ)


(※8)

集会を開く革命少年達
空間の少年十字軍

新聞を発行するバーテンと知識人

トラックの上で歌う歌手
下にバンド

詩を売る人
コーラを売る人
絵を売る人 ……する人

テレヴィカメラで王を追跡する

◎アジテータ群立の街


(※9)

キューバは再びコロンブスを迎えたそれは存在の卵、コロンブス、冒険者ゲバラ海原は都市の砂漠ジャングルの都市!下部が上部に移行するのは革命でもなんでもない!気をつけろ、この歴史の疎外者共奴隷になりたがる奴がいるうちはスターリンは死なない、体制コンプレックスと関係なく生きることを怖がる人間共には今のささやかな平和で首をくくられ!それで十分、

私はカフェーのボーイだ!
私はカフェーのボーイだ

私は歴史のデマゴコスでもなくアージテータでもなく私はペルソナだ私はボーイだ

私のヘルメットも角材もささやかな火炎ビンも武器でもなければ玩具でもない、私の肉体の一部だ、それらは私の肉体の一部だ、我々は我々の肉体を日常と一致させることであり身の回りの全てを自らの肉体として行かねばならぬ、ビル大学、鉄道すべて我々の肉体の一部としよう、バリケードに我々の皮膚の一部を見い出さねばならぬ。だから我々は、ロベスピエールのように、ギロチンを持って街に出るのではなく国家に対して、一つのギロチン一つのピラミッドーつの原爆足り得るよう我々を革命させて行かねばならんだろう、力とは自らを革命させる自らを革命体として走らすエネルギィのことだ。大学を走り抜ける戦車を見てそれを如何にそれを止めさせるのではなく、如何にそれらを奪い取り我々のおもちゃに代えてしまうかである!戦車をおもちゃに出来ぬような人間共は前線から退け、フーテンするということは天皇と一致することであり、戦車をおもちゃにするということは惑星の猿となることだ、猿の惑星は地、猿共の権力、歴史に労働を強いられている人間共の群、歴史に遊戯を強いる惑星の人間、私、カフェーのボーイ、学生は身の回りのすべて所有するすべてを武器に代え自から開放されることによって権力とゲームを展開しながらその実、歴史を確認しているだけに過ぎぬ、しかしそれは一つの新しい時であることは事実だ、しかし自ら開放された時間なり空間なりを持続できぬかぎり諸君はいつも宇宙と手を結びはじめている数多くの事物に対処できぬであろう、革命はそれらの自同律によって存在するのだ!
大学という幻想は消え、闘争という新しい幻想が生れたしかしそのゼリーのような幻想をいかに大学という事物に固定できるかが今後君達の運命を握る、闘争という大学は果たして君達の側から、生れ出づるかが一つの歴史からの諸君への挑戦だ。なぜなら諸君は暴力とははるか縁遠い、機動隊のガス弾のようにちっとも暴力などではない、暴力の仮像なのだ、おしばいのなぐり合いなのだ。
国家に対してギロチンとなって走ることはいつも死と直面しつづけなおかつ、止まることをしない長距離ランナーなのだよ、我々はロベスピエールではない自らが原爆となって中南米を走りつづけたゲバラを友とする、あるいは仲間の一人とする由はここにある、我々は歴史に対して原爆足りえようというだけだその種の人間の輝きが空間を自立させる、自立とは一際の他立の綜合であるそのとき空間は都市となり都市は黙示禄に代る、渦まく宇宙、私のコーヒー。
自立とはあらゆる幻想で排除して回転する一つの宇宙的な営みである国家に対して小国家足らんとすることでない国家に対して軍隊足らんとするのではない、支配者でなく征服者となることだ!即ち国家の無秩序を上廻る無秩序を手にするのだ、たとえば私のカフェーはたまらなくコーヒーを飲もうとするやつが征服するだろう。あらゆる幻想を一手に利用するのが国家なのだ、つぶすべき物はつぶすこれが双方に渡された針となろう。(※11へ)


(※10)

(バーテンボーイにつられてしゃべる)
スキャンダルは文明にあづけ私は私のカフェーを国家と同じ大きさにする!諸君、私を待っているのはカフェーでない政治でもないましてや生活などでなく私が私の意志に拘らず存在することの喜びを空間に発散させているのだ!私はコンクリートの前で遊ギするたまらない遊ギだ遊ギすることは限界なき閉りだ少しでも高く少しでも高く………おれは在る、どんな仮面もつけよう、しかしおれの肉体は一つだどんな窓からも飛び出る、おれがどんなスキャンダルを浴びようが、そんなものは仮像。 おれには関係がないおれはおれの国土の中を上部だろうが下部だろうが自由に飛び回ってやる。「おれは異邦人ではないのだ国家の方が国土の方がおれにとって異邦人なのだ!これが分らぬ奴におれはコーヒー一杯たりとも飲ませんからそう思え、
おれは異邦人ではない
国土がおれの目の前で
国家がおれの目の前で
ふと気づいたら異土異邦だったのだ、これを忘れちゃいかん」

(以上を10回ぐらいくり返しくり返し叫けぶ[これにつられていろんなやつがあちこちで叫び出す、街に向けて、自ら存在するためにメッセージを送り出す、そうすることにより、メッセージすることが即イグジスタンスに変わってくるだろう])

おれは国家に対して関係を断った覚えはない
おれは国土
おれは国土
しかし、ふと気づいたら国家も何もかってにおれから関係を断っていったのだおれの前にあったのは、“すべすべした歴史とゴツゴツした物だけであった大地は人間達ででこぼこしている”おれをこんなにしたのはだれだでてこい。


ホステスの演説
革命の季節は私を裏切ったまま去っていったわ私の子宮は満たされない、私の恋は去ったの私は強姦されて子供を産んだわいくつも産んだわビートルズも去っていった、私のすてきな肉体を撫でただけで行ってしまったわ私の子宮は歌声と汗との憂愁で愛液を濡して、待っていたのでも彼等は行ったわ、私の子宮は満られずに私は何匹も産んだわ強姦で種づけられたのよ、去っていくのねお船は、ダッチマンがたくさんのっているのねみんなが船長なのね船長にならない人はインポと言われて私を強姦することもしなくなるのね 革命の季節ね、6月の雨の花嫁ね、私を裏切っていったわ私は見飽きたペニスの街々をさまようの、スキャンダルは時代のプラグマティズムね、文明の空ね私の子宮は待つことはしないわ待つことはしないわ、私は国家権力を私のお腹に挿入するわ、そうすればみんなに喜びを与えられるものそうよそうよね待たないの。
公会堂の大食堂に食車を用意している女中達、歌を唱いながら仕事している。
ネコがうろついている


(※11)

都市の下にひそむのは輝く歴史の沈黙と砂漠であり国家の下にひそむのはエロティクスと幻想でありいつも歴史の仮面の下に自からはある。国家は砂漠も沈黙もこれをもたないギロチンをくぐることはいつもラクダが針の穴を通るのよりはやさしい。私は意見の違う者を追い出さそうとする劇場は嫌いだ私はその劇場を破壊する、私の声と体だけで十分だ、劇場とは限りなく意見の違う者を集める場所だ、だから劇場は歴史の砂漠の上にある自からは歴史の砂漠の下にある劇場は諸君の限りなく多様な存在の仕方を許すだろう、それぞれの方向でそれぞれのスタンスから数多くの言葉が生れ、無数の営みが同時にしかも無関係に起る、行為は時間からとき放れて天動説の平面が誕生する!そこにははじめて歴史の訪れが見ることが可能だ、可能性そのもの!
コーヒーは作った者が飲むべきである!何の役にも立つまい、もはやここからは何も生れないだろう。
スープは作った者が飲むべきである! 不毛だ、すでに食は満たされた。
すでに諸君の胃は満たされている。
しかし諸君は満たされた奴隷でしかないのだ
そうだろう、満たされた奴隷
美辞れい句スローガンシュプレヒコールなどは一斉火をつけて燃せ如何にして関係の奴隷であるかを止めるかに革命の第一歩を置かねばならんのだ、労働から行為へと移行することなのだ、ベースアップの間ではない、被害者意識は加害者意識の無いところでは何の役にも立たぬ、戦う前から敗北を用意するようなものだ、一切の被害者意識の連帯を焼き殺さねばいかん、最初からやる気のない奴らのやり口だガソリンをかけろマッチだ! バカメ!労働者の独裁はソ外権力の形成にしかならん、アドルフスターンが生まれるのだ、群がるアドルフスターンこの子供たち。


あらゆる共同土着幻想体を殺せ! 我々にとって祖国こそが異邦だ!


革命の本質はその異邦をさらに異邦へと追いやることにあろう、異邦とはあいまいなプレザンスだ、そこは時間のピラミッド、場所と人間との瞬間々々の戦い、ソ外が労働を産みさらには労働は再びソ外を産んでプレザンスの下深く深く落ちていくあわれな人間、産業革命以後、事物は文明を武器に代えてあわれな人間を作り出した、ラッダイトは死んだ、再び学生ラッダイト達がしっこうゆうよの中で遊ぶ、学生ラッダイトヘルメットゲバ関係を切ろうとして歴史に切られる少年たち、一方的な関係即ち関係の私有制を関係の共有に代える、労働を行為へと高めるために、ここに新しい時は生まれる、しかし新しい時とはいつも厳しいものだ、たとえばカフェーを所有するのはコーヒーを飲む人達である。関係の私有から関係の行為共有へと空間が逆転するのだ、進歩でなく、移行でなく空間の逆転である!進歩などではない!まちがえてはいかん、新しい時だ朝だ空間権力、権力の朝オリエント!未来を口にすることは一斉の敗北で過去を口にすることは歴史に抹消される、現在は限りない平面として広がる、事物間に私のやり方で関係づけを行うのだ、それが秩序と言えば言えよう、やさしさを捨てろ、征服者だ輝けごうまんさはプロレタリアートだ、征服者は力と沈黙とピラミッド、だまれ!行け!だまれ!ギロチン無きは去れ!空間そのものの逆転労働がソ外の帰結としてでなく行為として誕生する、人間を変えるのではない人間のいる空間が変る、空間の舞踊、万物は人間を尺度にして回転するか?それを万物を遊ギする人間のみに与えられる特権だ、人間達、かつてはあれほど………しかしこのあわれな人間共あふれ


ルンペンプロレタリアートの巡礼がボーイをリンチし何処かへ連れ去る。
巡礼は長いパンをもっていてボーイが殺される間ハムで食事をとる


バーテンはボーイを助けようとするが一方的に虐げられ新聞も散乱してしまう。命からがらカフェーに逃げ込む。

巡礼は山羊を連れミルクやウィスキーをのんでいる。国籍、年令などすべてが不明。一方的に空聞を造り出す感じ何事もなかったように静かにゆっくりゾロゾロと進んでいる。


巡礼は時々一斉にマンチェスターリバプールと叫ぶ、歴史の憂愁ビートルズの私生児達である強烈なうめきとさわやかな肉体と(※12、13へ)


(※12)

食卓 ピアノを弾いている下男ファントマ
会食 昼
王 白いコートの男達、学者、潜手局長、セールスマン、13人
カフェオレを注いであるくムーア人、下男食卓をとり囲むルンペンプロレタリアート
(王やっと食卓にたどりつく)

時代トハ人間ト文明ノスキャンダルサ、ソウサ、コレガ分ラナカッタノキミタチハ?…………分カラナカッタノダロウネ……余ハ一匹の呼吸スル化石ヲ……街デ獣ヲシトメルノダ!王デス余ノ王国ハ数々の征服を経テ来タノダヨキミィー余ハ人ヲ殺サン獣ハ殺ス、キミィーハ人カネ?獣カネ?原人カネ?イズレ答エテモラオウ、獣ナラ殺スソノ獣ヲオッテイタ沈黙ガコワレ一瞬空中高ク飛ビ輝キ砕ケテソノ自由ソノモノノ私ハ王ナノデスマサニソレハ征服者ノ歌デ、王ノ酒ダ、余ノペニスはアジサイの花ノヨウに咲キ(ムーア人「征服者の歌」を唱イ)レル、キサマナゼソノヨウにオビエテイル、ナゼオビエテイルノダッ獣メ!(一人殺される)(※14へ)


(※13)

電子音楽が鳴る

再び遠く高い塔から歌姫の声
(ソプラノ)

ドレスを作っている男
ファッションショーの準備

一方喫茶店では演劇が行われている。
一方○○では××が行われている
(街が街でありつづけさせるように演出は各自が各自演出させねばなるまい)

「征服者の歌」
祖国無き独立戦争、武装された肉体の疾走
オーララオーララ
ヒゲそる朝の血しぶき
オーララオーララ
疾走する結婚
疾走する幼子
オーララオーララ
祖国無き独立戦争
マジェランの船
くり返し

アジサイの花ハ余ノペニスのように──(※14へ)


(※14)

ケモノ① あなたが王であるのでした、その砕けた自己をテーブルの上で一つになさいませ石灰がある、産業がある、ここにあるのは石炭とじゃがいも黒パンとブドウ酒、ここは何処か?あなたの部屋じゃない、狂気は危険ダこの部屋は炭鉱のトロッコ炭鉱のトロッコ!

王 オビエルナ、余ハ余ノヤリ方ヲ持ッテオル!

ヒト 解体しきった体はもとにもどるもんじゃあない!解体を武器に転じる強力な意識が必要ださあやれ走れメロス!王ならば王として食わねばいかん、解体できぬケモノ共食アサリ権力欲しさのケモノ共!

ケモノ② (ヒトをなぐりつけ言う平然として)
黒パンがブドウ酒が、歌や詩があなたの身代りをしていた時代は過ぎました。再び街の沈黙に還されますでしょう陛下、あなたの肺はあなたの呼吸は街の呼吸であり街の肺でありますか、そうならばよろしい、しかしあなたの呼吸する肺は街に環されつつあるのです。ですからあなた街になりその街が沈黙を乗り越えないことには革命は起らずピラミッドはくずれ、あなたは王ではないのです、このポテトッ、今あなたが王であることはこの石炭!(と言ってその辺の物を王に投げつけるが王はすこぶる身軽で、いや王の体は非常に順練されていてすべてよけてしまう)に同じ。政治とはいつもこういうものです、いいですねこれが政治です。
皆無能なのです有能さも無能さに代わる。
これが政治です。タコ部屋、部落民。
あなたは今日の会食では客人です。
アナタハ今日ノ会食デハ客人ダッタノダネ? ……
シモンオイデオ父サンハイツモツヨイノダヨ街ダカラネ父サンハカンテラダ、街ダカアサンハ飛ビ散ッタ子宮ダコレハ教エテアゲタ、空ヘトビチルノダヨ暗い大地ハオマエの肉体サシモンのぞいてごらん内ハマックラダネソレデイイオマエの外はカガヤイテイルカラ、あなたには政治が分らんのだあなたイマージと観念の怪物ダッ、出て行け。

王 ウッハハハッ、ジャアナゼポテトモ石炭もガス弾も私ヲヨケルノダ、イヤ、私ノ肉体はそれよりもハヤイノダ、当ランジャナイカ、キミハ観念ヲ権力ニ変エタイノダロ正直ニイイタマエッえっそうなのかね?私が王でなかったら君は政治家にもなれんよ、えっだれがきみを政治家にしたのかね、単ナルケモノガドオシテ政治家ナノダ王ナクシテ、エッイヅレ答エサセヨウ私はワインをいただこう、黒パンを少しと、私は岩の野獣じゃあないよ、こうして君達の前にいる、ラスコーのケモノハ光ダ、ロゴスの光とはいつもああして我々を欺ムクノダネシモン、


私にとってあなたは街の街路樹だ!
道路端のスモッグの樹、このテーブルの上ノスピ
それなのに、なぜ、我々の前で王だなどと叫ぶのだッ
たかが日用品さ。


政治デハ物ニフレルコトハデキナイカラノウ


私はじゃあ何なのですえっ何処にいるんです私は何を見ているんです、私は何だというのです。私は客人じゃない客人なんかでない私は通行人のつもりだ、私は王私だバカナッ


ソレガ分レバキミだって王ニナレル、ダガ君は永遠ニ分ランダロ、キミハ嘘ヲツクカラネ、嘘ヲツイチャイケナイ、キミニトッテ私は存在なのだ、キミハ私の前でオビエルノダカラネ、恐いのだからね、そうだろうキミニトッテ死ハ私ノダロウ、ナラ私ハ王ダ
私は原野ノ化石カネ、私ニハ時などない。
キミハ客人デシカナイヨ、私ヲ殺ソウトシナイノダカラ、マイクロワギナのテレヴィでも見テイタマエ

客 俺を存在させるのは革命ダ闘争ダ

王 ソウカイ、君を存在させてるのはテレビやスプーンコップ喫茶店、街、部屋じゃないのかね、思い込む動物は少しは強い、気づいたら地獄へ落ちる、野獣になりたいとはっきり言え!原始の感情の暗さを少しでも明るくしようとしたのが文明だが外に対してはそんなものちっとも役にはたたんのだ!太陽はすでに役立ちはしない、外を照らすのは何だ!えっ何だ言えっどおした、私にポテトを投げておきながらえっどおした、ウワオーワアーアーウワオーワアウー
オレハ人間ダ殺さないでくれ!
王 行け、さあ行け、余に投げたポテトを拾いに行け
ばかものめ!9月のアジサイの気狂い奴め、きあ詩人よ余の側で歌え余をたたえる安らぎのうたを。(※15、16へ)


(※15)

ケモノ③ おれはやはり街にいて劇場にいるのだ、劇場にいて街にいるのだ。おれは国家とおれの生活を探さなければおれはいたたまれない、おれは死んじゃう、たかだか世界史の一行だ

王 シモン外は明るくなってきたかね、父さんはいくつぐらい仮面をもっているのだい
教えてごらん
教えてごらん
王 つまらん歌だ殺せ!それはきさまの安らぎだきさまをたたえるのただ、次だ次のやつに歌わせろ(奴隷殺される)(※17へ)

(※16)

(奴隷)歌う
死は王にとっては大地
生は王にとっては天空
死は流れて血とならん
チグリスの川オリエント
砂漠は王の部屋砂漠は幼な子の墓、死は逆まいて街を成す、街を成す、生は輝け王にとっては外なるもの王にとっては外なる空

次の詩人歌う
(独白)
おれは二度迷い三度迷いその時におれは決心するだろう今度は間違わずに歌ってやる、今度こそ。
(バッハとトッカータフーガをバックにもろびとこぞりてとなるように歌う)
モロウウビイイトオオコオソゾリイイイテュー
ムカエイイマアアツウレエ……
……………
一瞬いい感じになるがつづかず再び歌う人間がその歌と曲の空間の不条理感でやられて、つまらなくなる

三度目のうなりの後
客人 きさまいつかは殺してやる、今はポテトを拾いに行くがみておれ、マクベスは歴史の恐怖で自滅したがみておれ必ず殺す、おそらく二度迷い三度目にはおれは決心する
「私はあなたを殺す」
ウッハハハ殺すだけなら誰でもできる、殺したらきさま、余の身代りをせねばなるまいそのひ弱な体で余の代りがつとまるかきさま余を余の力で殺し余を食ってしまわねばんらんぞウッハハハ(※17へ)


(※17)

王 少しも明るくならん殺せ!次だ殺せ!余の安らぎは光だ
(奴隷が王に飛びかかる、王自分で殺す、腰の鉄剣)

街にいて食卓に行うとはすべて王の受によって成されます
イマージがいつも背後に非在の恐怖をたづさえてやってくるのです

次の詩人奴隷(カルメンマキ)
「時には母のない子のように」……………
……………
……………

あの奴隷はイマージに肉体をぶち込むことができなかったのですね、だから殺したのでは イマージを肉体でのりこえるのですよね。

王 ダマレッ、余ニ認識ハ不要ダ、余ハ王ナノダカラ、バカモノメ
シモン余ニハ父も母モナイ、余ハ王デアリ母デアルカラモシレヌ、ソレニシテモ外は明るくないではないか、ふふ、殺せ!つまらん歌だ街にムセビナイテモ、カンテラニハナラン余のペニスはアジサイの花ノカンテラ殺せ!
女か女なら追放だムチ打って、ムチ打ってから追放せよ!
街に犯された女奴隷め!ムチ打てムチ打てその叫びが歌声だ!
歴史に犯された少女達の食事をごらんになったことがありますか、実に美しいのですよ、恐らくはモラルの凋落と破裂する肉体の未だ祭に到らざる戦争というのでしょうか日常が保てないところに彼女達の快楽があるのだ!あるのだ!
キミイ三島クンハスデニ伝説シカツクレンノダヨ、時代モツクレナケレバ歴史もつくれん気ヲツケタマエヨ、やはり無時間性にはたちうちできなかった余の親友ではあったがシモンデハナカッタニノダッ(※18、19へ)


(※18)

次の奴隷歌う 「太陽と鉄の季節」
王 次だ次の奴に歌わせろ!(※20へ)

(※19)

伝説などすでに歌にもならん余ハキライダ。
殺せ!何トイウ歌だ全く! 殺せ(※20へ)


(※20)

次の歌い手「カフェオレ」の歌を大きく歌い上げる
11時夫が帰ってくる背中から血を噴き、街を走って来た、ドアの把手はちぎれた、ああ、私の子宮はとびちる、ドアの把手はちぎれたああ私の子宮は飛びちる夫のペニスが飛びちる。
ネスカフェをのめ!


王 卓を離れて静かに徘徊する、眼球は輝き少し憂愁を帯びている体はすいすいと進む、シモン連れている。
王は踊るむしろ駆ける。


客人達の会話
王はなぜ沈黙するのだ歴史を見たようにバカだなあ!
なぜ、こんな歌がいいのだろう、きっと彼は王ではないのですよ、王はもっと自由であるはずだ、そうでしょう?
しかし歴史に犯された街に犯された女はすごい勢で街に対してななめに飛び上がり垂直に落下して笑いながら何度も何度も歌いつづけるのだ!美しい!
そして街を走っていくのですよ軽やかだ雑踏をかけて行くまっぱだかだ、いいぞ光る裸体さきみ。
マンチェスターの売春婦、リバプールの売春婦。
革命の歴史の中には彼女の祖先がいるよ、我らの祖先は祭と戦争を日常と呼び他は夜と呼んだそれが生活だいや日常だ、生活を寸断するのがロゴスだそうして過すのだ戦争か祭か寝ているかなのだ、きさま知らんのか豚め!豚には分らん豚には食事がない豚には飼だ食っておれこの豚共、彼らには食事すら祭だ歴史を支配していたのだからなしかし王などいるはずないよ、天皇とか戦後とかうるさくてしょうがねえ、まてよ、王というのは在るかも知れん、ひょっとしてな、それは決して島でなく体制でなくな、のっかっているものでもないのかなまあいいや、この自己救済のブタめ!自己権力の羊め!
歴史の犯されたやつらの食事は戦争に代った、支配するために殺すのだ征服ではなかった生活の飼にするのだ、ブタ共はおびえひらきなおり戦場を作れ!映画など鏡の足にもなりゃしねえ
少しはセックスをして子供をふやせ食うばかりが能じゃねえブタ!羊!うっはははオビエル花
私はブタでない人間だよ羊でなくて人間だよホラ死ぬよ、なっ死ねよ
戦争と祭だけの王国。時間なき闘い。王国に君臨するのは誰だ前に出ろ出てこい、スキタイから帰えって来た奴はだれだ、砂漠から帰ってきた奴は誰だ!

王 (徘徊して食卓に帰ってくる)余ダ、余ノ体は何と軽いのだろう。余は食事を終えた、余は劇場を去ろうと思う、余は朝食のあとコーヒーを取りに街へ出戻る。公会堂を横切って書物のとりでを乗り越え一番の近道だから群集までの、それから広場の群集中に紛れ込んだデマゴコス達を獣を酔いどれ船の船長共をやっつけてこなくてはならぬ、さあとにかく征服とは突然やって来る、突然な!
とにかくおれは劇場にいたんだ喫茶店で営れるおびただしセックスや商取引きはすべて共同ワギナのままペニスレスいや透明なペニスが挿入されてワナナイているのだ

客人達 公会堂ではブレーン達が街の沈黙をやぶれず苦しんでいる。季節としちゃ地獄か、うっははは、ばかめ、共同体にはいつも透明な男根がはまっている。
ワナナイているのは人間精子達なのかしら。
それが見えないのだろうね、それを作らねばね、ひょっとしてそれが王国かな……まてよ

王 見たまえ、私の客人達とそれをとりまく子供達の輪を、どちらをどちらの犠牲にすべきかね、それが私の朝食だえっ男根を透明にしなければならん

奴隷 私はあなたの上衣を手に入れてきますあなたは行かなくっちゃならない。

王 余はこれから街で数人の獣をしめるのです獣は死にます、私は砕けなくちゃならない塔の上の歌声が聞こえるだろう食卓は光で埋り私が王となるとき再び客人達は恐怖におびえ街を歩くことは止きになるのだ、彼らは映像がすきなのであってロゴスは好きでないきっと自分の力の方が翻弄されるからだ。名称や映像に自己権力を託すおろか者よ、好きなのだね、うその方が、だが私はメディア論はきらいだメディアはロゴスの光ではくてはならない。名称はきらいだ、彼らにはメディア論しか分からんのだ、いつになっても観客なのだ労働者なのだいつになってもだ、一生受身なのだよ。労働者よ走れ!

客人達、再び静かに食事
王 着替える、剣を受けとり二三度封る(※21、22へ)


(※21)

王 剣を持って街に出る
最初にじゃがいもなげたセールスマンが切りかかるなぐりつけ剣を抜き決闘がはじまる
殺された奴隷達はデマゴマスであった。いっしょに王にかかる、王は走りながら何人も一度に相手する

王 余が狂気なら狂気は君の味方で私の敵だ。狂気は私を殺しにやってくるだろう、だから狂気を次々と肉体が乗りこえる、奴隷め。

政治家 うるさい豚め!権力め!

王 だから私は私から狂気を追い払うのだ追い払うのだ追いやられるのは狂気であって余ではナイ権力でもないうっははは、きさまだ!自殺も疎外も発狂のうちだ覚えておけバカ共め、政治ワギナのダッチマンきさまに必要なのはブルースさ、ワギナのヌクモリよ砂漠のラクダには戦車で向おう。(※23へ)


(※22)

食卓の上ではボードレールの猫のセックス
(川辺忠夫)(15分)猫3人
電子音楽
(ボードレール)
私は私の敗北を描写した
……………
……………


兵士達は林で女奴隷達とセックスしている。

オートバイが食卓の回りをぐるぐる回る。ヘッドライドがキラキラ。

新聞を配布する少年達。
(ピアノの乱弾)(※23へ)


(※23)

どうせきさまの人生は挫折の日記、ワギナの中に逃げ帰れえ

政治家 何を言う豚め!当然おれはきさまを売った、少年達も売った、奴隷として売ったのさ、聖地奪回など革命は無理なことさ革命と恋愛する少年には少し恐さを教えよう、熱をさましゃあおしまいよ、この王様気取りのきちがい!

王 恋愛をするのは恋愛がうらやましいからだ、この老いぼれめ余は少しも老いてなどおらん、余の王国は果てしない祖国なき独立だ、余の王国とのきさま達の出合いがきさま達の絶望と不条理。うっははそうだろう。余は余の王国を恋した者を愛そうたまらなく愛そう。余の王国は果てしない。オリエントの朝だ。

政治家 いずれ死ぬくせにもっとも死ぬやつほど口うるさいからなくたばれヤセ犬め!この気狂いめ

王 狂気のキャタピラ歯車だ狂気が狂気を乗りこえる戦車上昇するのは金の歯車余の歌声、きさま余の狂気を奪うこともできまい、うっははは、洪水の後で、輝いていたのは太陽でなく地球だ、その時から太陽など役には立たたなくなったのさ、そうら足を広げてワギナにつっ込めペニスオブピッグうっははは、生活と爆発させた奴の勝ちだ、言葉さ古い言葉だしかしきさまには新しいしかも最後の言葉か、ペニスイピッグ(王相手を殺す)。
余の狂気は余の武器だ。きさまの味方ではなかったな、狂気は敵じゃない、狂気できる人間は味方だ自殺か自殺も発狂のうちだオペラはオペラ所詮はオペラ、ソプラノめ、狂気と発狂は余とオペラ芸人の違いほどある


群集から王へ

答えが出ぬうちは生き埋めだ、最後の抵抗線、余の体が突然ぶち切れる、花が咲く九月の風、他立する空にひそむ絶望感、闇
引きさかれよ山羊、破裂せよテレヴィ、無数のイサク、さあ踏みとどまれ、踏みとどまれ、街にいて食卓に行う愛の光、ざんごう!街が突然小さく風影に変えるのだ、ゆれ動く劇場王の愛、潜水艦、イエローサブマリン、高圧下に飛びちる火花、めくるめく肉体めくるめくアスファルト。


群集が口々に何かを叫びながらてんでに疾走する。
王のスピーチ 走り回るサブマリンの上に立って


群集 セールスマンとホステスの接吻と抱擁!背後世界での陰性交!失なわれたロゴスの数々の敗北!トロツキスト達のおまんこ!スターリンのオナニー!


王 プランキストゲバラ、余のかつての友人光は飛んで、走った余は排回する余の王国をたづさえ、余の王国はおまえのやってくるのを待っていた、少年よゲバラ人間は三葉虫にも等しいすでに人間は群集たりえないところに都市はありその光は余の王国を照す肉体が事物に供される歴史の花で中で余は生れた余のかいばおけは花で埋れ光あふれ博士共が馳せ参じた、余の誕生は博士達の歴史から時間をはぎとりあらゆる時は光となって名称をはぎとったのだ。
名称、とは学門、時とは生活、光とはその爆破、爆破とは存在歴史の花。セールスマンとホステスの子供ら、夜のトロツキスト、猛スピードでつっ走っている都市で架空の夜の中のワギナ架空のオペラ叫けべ、叫けべ失なわれた律法よみがえった幻想幻想の奴隷、幻想の後から生まれた群集階級から生まれるのではなかった闘争、廃墟の中から子宮をけ破って生れ出た余の友人共、帰れ余の独立を見よ!
すでに幻想はコミュニテでもなくなった崩れ落ちよ幻想
ゴムを抱こうとビニールと性行と挫折とワギナと白金とエトナ及び数多くのペニスセールスマンのさまよい、ホステスの夕陽の小部屋。
小部屋の中のおたけび。女は男を産んだ。
余は父と母の国から独立を試みた祖国なき独立!
余は去って成すべきを成し殺すべきは殺した。
余はとどまりて殺すべきを殺し成すべきな成した。
余はとどまりて走る 余の部屋は余の在る所
余は走りてとどまる 余の在る所余の部屋
見よ、群集たりえぬ群集達
マジェランの船(トヨエース)が地球を横ぎる! !
征服者の部屋、マジェランの船だアブラハムの街、
余の栄光は征服の栄光、きさまのなぐさみは支配のなぐさみ


群集 さあ行けわが身をもって行け、街は遠い裂けたのは肉体でなく大地だ!血を噴いたのは心臓でなく砂漠だ!
骨をみがけ!大脳をすりつぶせ眼をえぐれ。
骨をみがけ!大脳をすりつぶせ眼をえぐれ。
我が身の器感の一済を乳のみ児に託せ。
あらゆる幻想を内臓からはき出せおう吐だはき気だ。


王 幻想と文明と習慣が余の王国との出合いでつぶされはき気と絶望を生むだろう、セールスマンとホステスの子ら、ニホンジン

群集 人類というはきだめ、権力のオアシスが如何に渇こうが口にしまい。貧困なのは君達の力であり人間ではない、おお砂漠の2DK群集は人ではなく街々であった。
貨ヘイにしかれる革命家
ポスターでしかない芸術家、貧困な存在は貧困な権力で満足なのだ。
街で人間を演じるのではない廃墟で人間を演じるすなわち砂漠で街々を演じるのがおれ達だ戦いは始まった、祖国なき独立!街々をこそ演じよ。
貨ヘイでなくポスターでなく貧困の海を渡る!

王 さあ行け幼な子とは格だそしてエンジェルズ明るみの中の肉無数の原爆が時を分たずさく裂しつづける光と肉と歴史おびただしい原爆のさく裂それが余の王国の光時間にうちつけられた光の海君達の2DKあこがれの2DK、破壊された空白の海を余の2KDが走るあっはは、マジェランの船だピラミッドとラスコーの野獣達の時間だ沈黙の海に穴があくせん光とともに穴があく、余の王国の現れ。(※24、25へ)


(※24)

時間なき子供達

タイムレスチルドレン
タイムレスチルドレン
タイムレスチルドレン

タイムレスタイムレス
タイムレスバットルッ(※26へ)

(※25)

(各自様々なやり方でくり返す)
四ツンばいで、
苦しみながら、
走りながら、
たおれつおきつ、
笑いながら、etc.(※26ヘ)


(※26)

王 余は余のやり方を捨てたりはせん、余のためではない
きさま達四ツンばいの者どものためだ!余の王国意識の天動説!余の王国意識の天動説のからくり!

砂漠で街々を演じる少年達、私生児歴史の私生児存在の私生児、征服者、日陰者宇宙のバイキング少年十字軍!砂漠で街を演じるピラミッドの私生児諸君の上をさらに大いなる砂漠が廃墟が乗りこえるさらに大きな街々が訪れる!私の私生児達だ


王 無数の光る肉体だ暗黒を改め滅す余の軍隊!ジオルジュ!ジオルジュ!ジオルジュ!


  • (ビートルズナンバー「ハニーパイ」ハイボリュームで)

  • (互いに抱き合う男女の群で街が埋る・兵士と女奴隷のセックス)

  • (トランクをさげて街を散歩する王とシモンをだいた歌姫「モナリザの歌」)

Departue from Land(※27、28ヘ)


(※27)

女乞食が唱う
「恋のハレルヤ」
ホステスがトラックの上でおどる。(※29へ)

(※28)

(さらばニホンよ)

ファッションショー
川辺忠夫

ピアノ エレキバンド
藤谷 徹(※29へ)


(※29)

ビラを配るボーイ、バーテン

輪になって踊る四人の男

〔巡礼風に〕ルンペンの歌、ニホンの歌、鎖陰ルンペン百姓部落ニッポンランドだコーラクエン、おれのいる砂漠のオアシス、父や母の身投げした池身投げされたニッポン身投げの振りして逃げちまおう、てんで砂漠の真中さ。
出ちまえ出ちまえドクリツダ!祖国はないぜ独立だ、天動説だパーティだ苦しめ苦しめ労働よ、ルンペン根生さよならあ鎖陰ルンペン迫撃砲だ、バカオーン、コールガール歌え集!集まれ!ふざけてはしゃげ!そうすりやニッポンだ栄光の島、ニッポン!おれのとじたワギナニッポン!うんこ百姓の島ニッポン!アジアのヒモニッポン!
売春婦ニッポン春をひさぎドルをもらうニッポン!ニホンのヒモニッポン、戦線を拡大するニッポン!栄光のニッポン、栄光のニッポンははは、部落民の島ニッポン未解放部落ニッポン、輝やくオレ、光あふれるオレ、くらやみのニホンワギナ(※30、31へ)


(※30)

まぶしいのがオレ汚いのがニホンうっははは栄光のニッポン栄光はオレ終戦のアンポ戦後が終り次になにもない島ニホンコールガールニホンダッチマンペニスうるわしのUSAうるわしのコールガールJAPANドレスアップせよコールガール豚め豚小屋めのうのうと餌くう避暑小屋ブタニッポンセールスマンとホステスの島情報のペニスニッポンセールスマンとホステスの島国家のハリガタ夢の戦後アナリガホステスの接吻とゴムビニールのセールスマン、ウエイトレスのニッポンいずれ鉄で切り開こう豚め豚小屋めピッシュランド栄光のニッポンおしっこ島エログロ島ニッポン!バリケード島ニッポンヘーイピッシュランドセールスマンの支配する島国家なき国家のゲームホステスの支配する島ペニスなきワギナのゲーム。豚め豚小屋め(※32へ)


(※31)

「前線の歌」
 突然ぶちきれ花がさく
女装して戦いに行け、ニゲルナ ふみとどまれふみとどまれ
最後の抵抗線だ
すべり込めのめり込め
馬鹿共は沈む
最後の抵抗線ニゲルンジャナイ
つっこめふみとどまれ
前線にとどまれ
突然ぶち切れ花がさく
女装して戦いに行く
他殺なんてありゃしねえ
みんな自殺さ発狂だ
前線は長いぜ走れ走れ
回転するのは金の歯車
花がさく女装して戦いに行こう
マジェランの船にのって戦いに行こう
戦争はオペラ、オペラ
回転するのは金の歯車
戦争はオペラ、オペラ
みんな自殺だ発狂だ
回転するのは金の歯車
ふみとどまれふみとどまれ
前線にふみとどまれ
最後の抵抗線
裂けたのは肉体でなく大地、血をはいたのは心臓でなく砂漠よ回転する金の歯車!
回転する金の歯車!
ズタズタにやられたオペラ
最後の抵抗線だ
ふみとどまれ!ふみとどまれ!(※32ヘ)


(※32)

王 期せずして生れ期せずしてたたずみ突然期せずして全神の生命と血と肉を任せられた、あらゆる神々の王国は余の前にひざまづいたのだ余の王国前では骨をみがき大脳をすりつぶし眼をえぐり私が身の一済を乳のみ児に捧げよ

歌姫 何とはげしいO2がただようのかしら、大気かいずれにせよ新しい季節だね肺には厳しいのだそうさあオリエントの朝!オリエントのよ!

隊長 廃墟を架空のまま演ぜよ!演じてしまわねばならぬ!
百年間の内ゲバおお戦国時代一〇〇年の内乱で天皇を囲いアメリカに囲われた私生児ニッポン百年の内ゲバ栄光の内乱歴史の光のそう入されたあの戦国の栄光、ハムレットヤマトタケル、ハムレットヤマトタケル、存在と非在の間をさまよいつづけるニッポンハムレットタケルクーデター無きニッポン、歩行器から出ることのできぬうるわしのニッポン、セールスマンとホステスのテレヴィの2DK時間にうちつけられたホチキスニッポン、スピロヘータワギナのニッポンまぬけ大通りピッシュランドニッポン、アメリカ専用トイレニッポン平和ワギナニッポン!ワギナ民主主義ニッポン百姓共同体ニッポン“花が咲け花が咲け処女の死に花咲いておくれよおねえさん、処女の死に花咲いておくれ”メンスたれ流しのニッポンアメリカアンネ一〇年ごとのニッポン、イエロー部落民ニッポン朝せん人のニッポン、終戦のニホンヤンキーセールスマンとイエローホステスの落し子のニッポンアメリカ専用トイレニッポン、生活保護ニッポン、R&Bとシンナー

劇駒以後に殺されたニッポン!おれたちをつかまえることもできぬニッポンおれの独立をつぶすこともできぬニッポンおれ達に手をふれぬこともできぬニッポン、さよならのニホンおまえ達いつから居るのかそこに、おれはオペラの中にいてオペラを見ている、異邦だどうせ異邦ならとことん異邦に変えよう、目に映るのはすべて異邦眼前の異邦祖国なき独立異邦から異邦を産む革命おれは知らん穴洞には風が咲け!窓あけてそそぎ込め、穴洞には風が咲けパフーンどこにもないのだニッポンいじけた奴しか知らない国ニッポンいじけた人間共の島ニッポン穴洞に風が咲け!ワギナで泳げニッポン三〇〇年の士農工商と資本主ギ、ニッポン異邦よどうせ異邦よニッポン、ビートルズよやって来いどうせイングランドと変りゃしない、ケルトもヤマトもオン同じよシーサイドヤグスニッポンビートルズよやって来いどうせ変りゃしねえ、二〇世紀ハムレットのビートルズ、ケルトの憂愁はスモッグの憂愁ロンドンのコーヒーはおれのカフェオレ!走れメロス!太陽とテレビィ!ドアの把手、シモンの歌声とミルクの花々、産業革命からの一〇〇年、マジェランの船はただよう!難破しつづけるニッポンしずむことなく劇場!フィラデルフィアの鐘、割れるように!割れて血を噴けえ!遭難しつづけるニッポン眼前する劇場、性病のニホン舎田おっかあの新聞ニッポン、マジェランの船は漂うち切れたドアの把手すべすべした部屋、白くかがやくマジェランの船、天動説の海だちぎれた鉄のノブ、マジェランの船がやってくる、歴史の上を走る、ちぎれた部屋、沈むことなし劇場!
私生児を産め、私生児を産め!私生児を産め!
私生児を産め、私生児を産め!私生児を産め!

我が異邦ちぎれた男根マジェランの船、ちぎれた部屋、天動説の平面。横すべりのアポロ!と月のアメリカのスケニッポン、うじ虫の湧くワギナニッポン、何も起らないニッポン、我が異邦、ちぎれた乳のみ児、歩行器なきまぬけ大通りをただようニッポン百姓共同体ニッポン平和けん法ニッポン私生児!架空のオペラニッポン!武装せよ肉体何も起らないニッポン、サラリーマンとテレヴィのニッポン、ヒットラーの好きなニッポン、武装せよ妻!武装した結婚ちぎれた異邦、バイキングの沈黙を知れ、ラスコーの洞くつ、ピラミッドの暴力だうっはは、いずれマジェランの船の下じきで殺される沈むことなし王国、武装した男根、ピラミッドの沈黙バイキングの歌声、ラスコーの野獣が踊る、街が異邦、意識の天動説、マジェランの船、血を噴いたのはおれでなくニッポンさく裂したのはおれの心臓でなくニッポン、生まれたときからの異邦!さよなら一三の星さよなら二〇年の原爆、さよなら一三の星さよなら我々は前線へ走る、ズタズタに引きちぎされた前線へもどる狂気のキャタピラ砂漠だ走れ狂気のキャタピラ、日本は日本を殺さねば生きのびることはむずかしい私生児の街ニッポン(※33、34へ)


(※33)

うっははは異邦人は死ぬ!
異邦をつき進めるやつは残れ余のあとにつづけ(※35ヘ)


(※34)

再び「前線の歌」
歌姫が歌う(※35ヘ)


(※35)

余の船は沈まん
余の船は部屋だ
余の部屋は王国!
権力の朝オリエント地の光
余の軍船、石化した未来!堅固極まる石化した未来、余の部屋、ちぎれとんだ把手、走りつづけるマジェランの船、群集もまた人でないそれは一つの街だ、余の船は数多く街々をよこぎる


モデルを撮影しているカメラマンとスタッフ


トラックの上で「太陽と鉄」を朗読している三島由紀夫


ボクシングの試合


コーラを飲みながら林で休む兵士達


☆セーラ一服の少女達(四人ぐらい)とハレルヤ
ハレルヤ四種類ぐらい同時に歌う何度もくり返し
ピアノ・オルガン・ギター・トランペット
 1 2 3 4

普通少女は明日をイマージ化することで今日を過ごすが彼女たちは今日からイマージを取り去ることだけで今日を生きる、直面の生

  • ハレルヤーシズムユーヒイーノオー
  • マイケルロードボーダショハレルウウヤア
  • バロック
  • 讃美歌(グレゴリア聖歌風)

秘書が王の留守をあずかり帰って来たときの祭の準備として歌奴隷を訓練しているムチ打たれおびえ、それでも少女達は気なげに声をはり上げて、
「あの人が帰って来るまでに覚えるのよ」「歌うの」「あの人が帰ってくるまでに」


(政治家が戻って来てシモンの行方をたずねる)
おまえ達いつからそこにいる、え、どおしたおまえの見ていたのは何だい? 私生児めいつもどってくるいつ帰えるんだ
私達はお歌を練習してるの、知ラナイワ、ハレルーヤー
私達お歌の練習してるのよあの人が帰ってきたらみんなとても上手に美しい声で歌うのよそうしないとブタレルワ、私達ウタウ!ハレルヤアあの人は眠ったりはしない人よこの街の沈黙はあの人の沈黙ヨ、私達がコウヤッテ唱っていれば彼、必ず帰るわ、ソウヨカエッテクルワ(泣く)ネエアナタモ唱ワナイコト、いっしょにネェ、ソウヨソウヨネエ、あの人眠ったりしないよ
あいつ出てったのを覚えてるかい、チョコレートあげよういつ出てったの?教えろ、(少女首をしめて)言え!
教えろっていうなら言うけど私知ラナイノヨ、ワタシシラナイヨ、

歌姫 十一時頃ダモノネ奥さんはコーヒーを用意してたわ黒パンとお客様用のぶどう酒とそれにじゃがいもと石炭お客様が来て十三人だったよ、政治家がいてあの人をいじめたのよネ、石炭をなげたりポテトぶっつけたりしてでもあの人はすぐには怒らなかったわ確か、とても平然としていた
そいでもって静かに食事を済してから「街で獣をしとめて来なければ、獣が先だ、ガス戦やヘルメットよりも」と奥さまと話をして接吻してそいで、行ったわ、裸で出ていったわ
そん時私達は兵士と遊んで、セックスしてたわ抱かれてたのだって彼らは普段とてもいじけてて私達が相手にしないととても絶望的な眼つきで街をさまよう可愛想なの、弱い人なのネ、兵隊さんは街に出ると緩めたいのよ、とても低見からいじけて抱くの、でもベッドに入ってからあの時にはすごいからいいもの、とてもだものいいのよ、街の人々よりはずっといいのよ、すごくいいの、だから私達ネつい遊ぶのあの人達とね、たくましく振るまうのはすてきなことよ快よくうくの私達がよ彼らがだまったままでもそれが見つかるとネ私達ブタレルノ、私生児の秘書が私達を見張ってムチでブツワ、ピシッピシッテイタイワ、叫ブノモットウッテ、モットウテモットウテ!
デモあの人の留守にはだかでたくましい兵士の時間で私の子宮水満されて振動してくるときはいい声がでるのよネでもこおやって何もないのにあの時の声で歌えって言われて因るの、そうあんな声が出るもんじゃなくてよねえ、そうでは、それにムチで打たれるのも案外いい気持ちなの、ホントヨ、いいのよ
だから私達とてもいいの幸せ、ただあの人が帰ってきたらどうなるか分んない、私さく裂するかもよ、耐えられないわ、どうなるかしらさく裂かしら
いじけてる人の方がいざってときは強引でいいわ
ムチで打ってもいいのだって私達必ず歌えるようになるのきっと唄えるようになるのよ
たしか十一時頃よ、そして昼過ぎ広場で決闘があって政治家が殺されたの架空の食卓で真物の殺人が行れたの、オペラがオペラでなくなったわ、オペラが破れて世界がやってきて、彼が帰ってきたら街は祭よ祭がはじまるわ、兵士がいじけてるからじゃなくて街の人々には彼が帰ってくるのはすばらしいことなのだねきっと、私達だって恐い気もするけどうれしいもの、とってもすばらしいことよ、ハレルヤア………ハレルまだだめネ、秋が来れば歌えるわよね、それとも春かしら二回目の、ひょっとしたらもっとかもよネ
ハレルヤハレルウウヤア、アアハレエー
あいつがこの街を出る前にリパプールの四人組がやってきてるはずだやつらに教えてもううといい、レニングラードは寒すぎる、祭も起らんひどすぎる
ねえ寒いのならあっためてあげる私の体でお腹にさわってくれる?さわってくれる?ねっくれるのでは!
セーラ少女の街か、暇がないよ、私はセールスマンさ、どうせおれはセールスマンさ、そうだよ!セールスマンだハレルヤアーハアレエルウー
君達にヘアクリームをあげるよ、ヘアクリームだよ私はセールスマンだ、たくさんつけちゃいけないちぢれて赤くなるからね
ハレルヤか、ぼくは昭和二一年一月七日の夜生まれたんだおばさんがハレルヤを歌っていたんだよ、コールドクリームが最初だよハレルヤを歌っていた
ばかやろう、いつまで眠りこけてんだ出生の秘密を口にしちゃあいかんそんなもの役に立ちはしねえんだ、この部屋には壁がねえ、壁がねえ吹きっさらしよ、何されるか分らんぞ正体をつかまれて 覚悟してかかれ
出生の秘密なんてねえよ、さよならニホンよでたくさんさ捨てられた時から眼はえぐられかかとは穴があけられたしな、きさまみてえに商売で政治のケツねらってえらくなったのとは違うんだぜ!
分らねえこともねえ、気持としてはな

A(A:○A)小作商人、小作商人てのがあらあな、何んも手前のものはねえ、原料も工場もな、働くだけだ、そんなのがなうぞうむぞういる、政治のケツも必要なんだ小作料払うと思えば気が済むことさ作ったやつのもんじゃねえ作らしたやつのもんなのだ、すべてはな、うっはつはっ、奴隷め、奴隷め奴隷がすべてをくさらしちまう、革命ばかりじゃねえ政治をくさらしてるのも奴隷だ!小作人の奴隷だ、繁栄が奴隷を開放すると思ってるからな豚は!政治がなけりゃ生きてけねえのがきさまだ豚だ!イッヒッヒッヒ、ことはなだから関係づけようがねえ政治も首のつっ込みようがねえ、意味や価値がありゃ別だすぐ関係づけ出来るからな、だけど意味がなきゃ関係づける価値もねえただののっぺらぼうしてやがる、そいつが“現代”ってよんでるのさ、あいつらはな、そりゃそれでいいが現代ってのは当然のっぺらぼおっと在る訳で時間や時代じゃねえってことすら気がつかねえ、歴史から時間をとってみりゃ分ることだ、原宇宙を相手にするには商売しちゃいけねえ、時間や言葉や関係づけじゃ現代は渡れねえよ、広すぎるぜそうだろ最初から何もねえ、生れたら風影があって風影がおれの相手をしてくれただが風影ほど残酷でおっかねえ子守りはねえよ間違っても風影ってのは何だろなんて考えたりしちゃいけねえいけねんだいいな、おれのおっかあは風影に強姦されて血を流して風影の中に駆け込んでった、それからたまに風影の中から俺にあいさつしたりするよ、おれもキスぐらいはしてやる、キスぐらいはな、血流して風影の中に入ったきりもうでてこれねんだ、テレヴィを見ろ!テレヴィを見ろ!
おれのおっ母が映ってる!おれはキスぐらいはしてやるんだい!(※36、37へ)


(※36)

遠く「ヨルダン河」の歌が聞えている

(一人の男が発狂したようにA(A:○A)の胸もとをつかんでわめく)
出生の秘密は口にするんじゃねえ
出生の秘密は口にするんじゃねえ!
シュッセイのヒミツハクチニスンジャネエッ
ウワー
シャベルンジャネッ
シャベッタラマケダ
シャベルンジャネエ
走り回る、二周ぐらいダイコンを探せ、ダイコンを探せ!


女の子達はハレルヤを歌っている


遠くで輪になって踊る四人の男


おまえら全部私生児さ
リパプールなんてありゃしない
おまえら全部私生児よ、リパプールなんてありゃしない


さあ行為そのものが主体であります、くり返し
(場内アナウンス)
マジェラン
少しは歌えるようになったではないか、トランクを持った男に教えてもらうといい、風影と闘う四人の戦士達だコーヒーを飲みに出るにもトランクを持って出かける、二度と帰らないかも知れないからさ、私の部屋は街だ人々は私の部屋の客人、ダイナマイトと羅針盤がみんなのねらいだ、盗むためにやってくる欲しいのだみんな、歌わなきゃいかん、船はもどってくる私が死んでも私の生死に拘らず船は必ずもどってくるリバプールへ船はもどる私の部屋、私の街、マジェランの船は必ずもどってくる、余の船は決して沈まんのだから、群集は街々となって余の船を向入れよ!群集は人でなく街々となって広場を埋めよ!


トラックを走りまわる男共一定のスピード、正確に


王 どおしたのかね、みんな余の部屋に戻っておいで、何故みんな出ていったのだね余の食卓にみんなもどっておいで、
外は暗い、余のカンテラがまぶしすぎるのか、外はあんなにまっくらだクレムリンはすっかり闇につつまれてしまった。モスコーの友人達ペキンの幼な子達何か気がかりだ余の少年達が帰ったら、余のカンテラを運ばせよう、ゲバラのカンテラはまだついているようだねだがそのうち消えてしまう暗いのはこの島だけじゃないのだよ!向うの大陸はなお暗いみんな(余の部屋に戻っておいでしなければならんことはまだまだたくさんあるのだからね、余の仕事はまだまだ残っている、シモン父さんの仕事はピラミッドの前のお遊戯に似ているね、父さんは9月に咲いたアジサイほどとてもとても忙しくまぶしい所にいるのだよ、もう眼はほとんど見えなくなってしまった、塔からの脱出でいためてしまったのかも知れない耳はうみがたまって完全につんぼだよ、地下牢の湿気が父さんにはこたえたのだねえ、だが、父さんは止めやしない、たまらなく咲いている父さんが王であることを止めたら街の人々は王国に攻め滅ぼされてしまうからねえ、ノルマン人達はケルトよりも強いのだよ、ノルマン人はケルトよりも力があるのだマジェラン!
ノルマンの王
マジェラン!
貴様の羅針盤では余の王国は乗り切れまい、
マジェラン!
余の王国は貴様の帆の風だセイラー達のケンカと飢えだマジェラン貴様の孤独だ、貴様の孤独こそが余の王国の現れだ帆をはらます風だ、マジェラン貴様の笑顔を忘れるな貴様の笑顔はすべての武器だその笑顔!貴様余の王国へカンテラを取りに来る気か、余のカンテラを持ち帰れさあマジェラン天に向けて大声で笑え、その笑いは余の王国の兵士共をなぎたおすだろう、いずれ、余と相まみえよう!マジェラン!(※38へ)

(※37)

そこでおれは風影から脱走することにした!

脱走だ摑まるまえに飛ぶ、眼をえぐった、ナイフだ、風影がみえぬように両眼ともな、大して痛くはねえ、それから、鉛筆を探してな、小学生からもらったえんぴつでな、そいつでこまくを破いた、つっこんでな、ちいっとばかし血が出ただけだその次は鼻だ粘膜をガスで焼いておれは風影から何ももらわねえことにしたのだ、おれはめくらでつんぼで片輪だが、おれは何処にいようがおれには同じよ、おれはな戦車と同じだ、のっぺらぼうってやつを相手にすんには、戦車になんなきゃいけねえ、おしでめくらでつんぼよ、絶対な風影と商売したりしちゃいけねえいけないのですいいな、めくらいざりそいでもってなふわふわただようのがまず「いろは」の「い」のとこだただそれっきりじゃだめだ誰だってできます。それはあくまでも風影に対してのフェイントだポーズ仮像にそのふるまいワザとだ犠牲になった振りして風影に強姦されて血流して風影の奴隷なっちまったおっかあをまずだましてな、だましてそいつを利用して風影とわたり合うのよ、こっちは何も見えねえし聞えねえし足はちんばで手も不揃いだちょっとやそっとじゃ風影も手が出さねえそこで手前の持ってるあらゆるものでそいつを、生き捕りにする何でもいいからクサビにしてな間髪入れずに打ちつけるんだ。生まれた時のことを再現してるようにおれのちんばの体は動いた動いたのです!まちがっても風影にエネルギィを吸い取られたりしちゃいかんいいな時間だ歴史か、風影と出合ったら、その風影のやつの時間をブッ殺せ風景の力を略奪するんだいいな!エネルギィをうばいとるのですいいですね。いちいち風影のそのドキュメンタリドラマにだまくらされて魂を破かれちゃしょうがねえぜ、何もできなくなるからな、フーテンなら口は聞くんじゃね、いいな聞くんじゃねえ、ブッ殺されるからな、いいな聞くじゃねえ


B(B:○B)(A(A:○A)と同時にしゃべる)
ダイコンを探すのは男の役目だバリケードが沈黙を破るのは男共の仕事だ、やつらはある朝コーヒーを飲みに街に出てそのまま帰らないんだ、夏の盛りだギラギラしてるたしかあの時はギラギラしていたまぶしいくらいまぶしい!まぶしすぎるギラギラした夏だコーヒーを飲みに出たままいっちまった、船のにったのかも知れねえ、トランクを持って出て行きやがった、でもいつものことよ、やつらはいつでも一〇分の外出でも旅仕たくで出てからな、街は船のりを探してた、ハレルヤは聞こえてた、しょっちゅう聞こえてた、年がら年中ハレルヤだ、いいか一日中、くる日もくる日もだ今じゃもう違う歌があることも忘れたし、別にちっとも構わねえ気がするよ、ハレルヤよ
朝日なんて当らねえ見たこともねえ!夕陽だ夕陽っきり差し込まねえ!
船にのれば街を航海できることは聞かされた、ハレルヤの女共が知ってるからな、だが船はもどって来ねえかも知れぬもどらねえならいっそハレルヤ聞きながら夕陽浴びてあとはまっくらでも構やしねえ、構わねえよ!構わねんだい豚め!
船は必ず戻るって保証なんてねえんだ、場所と対決して風影を敵に回してギラギラさいなまされつづけて生き残ったやつが船を運んでくる!生き残ったやつだ!自営商人は生き残ったやつだがいつも政治家の雇ったテロリストスパイにつけ回されていつ殺されるか分らねえ、船にのっても街に帰っても、命の保証は全くねえ、おれはそんなのたまらんたまんねえよ、だからこの暗い部屋でじっと待ってんのさ待ってんだよ、おい演説でもしろ気がもたねえ歩きどおした みんな中、クツはボロボロだ、おれは待ってんだ、トランクの男達が殺されたっておれは知ったこっちゃねえ、街はもう街じゃねえハレルヤだ!
ぐちは言うもんじゃねえ、ライフルおじさんかい?ゲバの少年十字軍かい?男は待ったりしちゃいけねえよ、バリケードは待っていちゃくれねえぜ、ぶっぱなせ、生きてるだけでめっけもんよ、みどりのシャツ着て、ラッキーだミドリシャツキテラッキーダ!あらいいのよ私達は風景に強姦されたの血と肉が声になって街のガラス窓をふるわすの、街のポプラがなってるよの!レコード出すつもりでうたってるんじゃないわ!


「街のガラス窓」の歌
風影がダイナマイトに変る時
マジェランがやって来る
マジェランがやって来る
その黒いお船で馬車の水よ
その金の戦車よコーヒーよ
街が歌うの私の子宮
街が叫ぶの私の子宮シモンが
走る朝の街
ガラスが割れるわガラスが割れるわ


B(B:○B)
女を愛したりするのがいけねえ恋愛と詩をくっつけたりしたのがそもそも間違いだ、気をつけろ猿め!おれのトランクは何処だおれのトランクだ猿め、ハレルヤの中でせいぜい長生きでもしておくれだ
おれは出かける、残ごう戦車だおしでめくらでつんぼのベイビイ、
戦争だ、おれは広場が戦うぜトランクだ、トランク、おしでめくらでつんぼのビイビイ!
ベイビイ!おれも戦争で祭で一日中明け暮れするぞ昨日も今日も明日もだ!
ハレルヤ叫けべ!おまえの声も最後だ、ハレルヤア、(トランクをさげて駆けて行く)それでいいのだそれで、鉄のタマゴがハレツする(※38へ)


(※38)

a(a:○a)いいのよいいの、クスリをもらいたいからじゃないわ、セックスしてもらいたいからじゃないわ、ムチで打ってもらいたいからかも知れない、だけどそれだけでもないの、いいのはっきり分らないけどいいの、私達の部屋はきれいに追憶をさそう夕陽が差し込むわ、だから、それを朝日だと思ってベッドからハイヒールを脱いで、起きるの、つらいわでもしかたがないの、朝日は差し込まないのだから、赤いハイヒールは窓からポーンと捨ててガラスを破って街へ出てくの、街はもっと明るいかも知れないからよ、だってそうだわ、でも同じ、街にいっぱい陽が当ってると思えるだけのことよ、街だってすぐ暗くなってしまうわ、人の区別すらつかなくなるわ、だから私はホステスよ、私はホステスになる暗闇から暗闇を略奪する
でもいいの夫なんて、だって区別なんかつかないもの、そうでしょ、誰れが夫かちっとも見分けはつかないのよ、大根や人参の種を買ってはアスファルトに蒔いている人達ばかりの中を走って私は私のお店へ行くの私のお店の中まで種を蒔いているわ、でもそん中からたまには新聞や週刊誌に種の説がのってたりするけどいつも花など咲きはしないの、だっていいんですもの!彼らのペニスはいじけてるわだから一瞬私の腹であたためてあげようかしらとも思うけどでもあの人達はああやって赤でんわやゴムやラバーをいじるのがすきでそれが無いと安心できないじゃないかしらと思いつくのよ!
だって私の腹はあったかくて、まだ中は少しは明るいんですもの、私はアスファルトの上の種を拾ってそれを食べながら走っていくの亡命は革命を成功させるためにするものですよね、そうよね、だから革命が成功しないから亡命する人達はこおして王国の兵士達に殺された方がいいのだわ!みんなそうよ、セールスマンだってホステスだって、ホーチミンだって私の友達のプロダクションの歌手だって人参をかじりながら人参のたねをまいているのを知らないのだわあの人達きっとそうよ、私達、「イエローサブマリン」という歴史の通行人達というのかしら私生児というのかしらダタイ児というのかしらそれとも革命家ね、あの人達のおしばいを見たわ、とてもすごかった、私のお腹以上にあたたかくて明るかったわ、イエローサブマリンをというのを王子達の労働というのよ、あそこはすべての可能性で満々としていたわ、私達の部屋ではとても不可能でしかないことがみんな可能のまま渦まいているのね、あれはもう歴史そのものの光ね、時間を殺してうちたてられた城だわ、輝いている、恐らく城だわ、みんな中になど入れないわよぐるぐる遠巻きしかできないのね、正式の題はハレムの私生児というのね、あれがあることを知ってから私達こおやってムチで打たれでも平気なのよ、そうよ、劇団駒場のおしばいがあるからよ、ムチ打たれでも帰って気持ちがいいくらいよ、私達の部屋には夕陽と夜しかないのだし真昼に何が起こっているのかちっとも分らないんですもの、ああやって真昼の出来事を知らせてくれる人々はとてもすばらしいわ、だから私達の歌う歌は子宮が破裂して血が体中から噴き出す歌なの、ちょうど歴史の沈黙やバリケードの沈黙が皮フを破いて血を噴き出させるのと似てるけどそれが外からじゃなくて内から外へと出てくるの、パアー!
夜のホステスは朝ねるの、あんたなんかに革命は高みの花ね、いくらせっぷんしてもだめよ、ゴドーを待っているようなものよ、真昼から光を奪ってくる、プロメテウスの子供達を身妊った私、私妊娠したの、プロメテの子、真昼の出来事、私の誇らしいお腹を見て、みんな見てちょうだい!」
(コルトレーンオーム高らかに)

オーム!オーム!
(おたけびが渦まく)

b(b:○b)
セーラー服の女の子達が喫茶店でつかみ合いのセックスをしたのを知っていますか、おしばいだったんじゃなかったのですよ、日曜日の昼下がりですキ動隊がいくらガス弾を投げ込んでもトーチカみたいなカフェーでちっとも騒ぎはおさまらなかったのです、新聞やテレビは報道しなかったのです、あれはおしばいだという統一見解を発して沈黙を守ったのです。だから政治は虚構で権力のみ実存するというテーゼだ!実にいいきったテーゼだ、それなのに手錠はバーテンとボーイだけだったのです。参加した者が全員パクラレ全員同じ罰でなければいけないのです。それなのにバーテンとボーイの手錠は手錠のまま二人を連れてった、結局、ただ飲みしてた連中は、お客様に形式的にアジ演説してドキュメンタリドラマの形態をととのえるのに精一杯です、結局その現場にいながら最初から何もできずに真昼をのぞくこともできずにバーテンとボーイを手錠から開放することからワレワレノ戦いは始マルノダということにしてしまいます。手錠を切るにはハンマーと金床とが必要なのです、溶鉱炉があれば逆に手錠を作ってこっちの捕りょとすることもできます。
大根を切るのにだって包丁がなければ客がなっとくするように切ることはとてもムズかしいでしょう、バーテンは軍隊に入って文字を学び共同体の美を研究してたこともあるのでやはり夕陽の差し込む部屋で少しでも苦痛から逃れようと、アポロやダビデを夢みていた少年だったボーイが風の中で自分の部屋を作ろうとしていた少年がボーイですよボーイは自分で自分の部屋が欲しかったのだ、当然彼は街にバリケードを作って、風の吹きさらす壁の無い部屋を作ったのです。
アクロポリスの兵隊はアクロポリスを攻めたりはしなかった。

夜の営みは関係の暖さとなって政治を産み、権力を代行されてしまったのです。関係の暗さ、ホステスとセールスマン 夜は夕陽を待つことしかしない。夕陽のたこ部屋で政治を要み、その関係権力に黒くピカピカした男根を見たのだ豚め!デスゴコス・替主、エリヤ、ヨカナン・彼等は山を下って広場に真昼についての報告をくり広げた。一方は暗やみから、一方は明るみからだれが両者供に砂漠から広場を訪れてくる朝を見た。言葉が肉体であり肉体が言葉である一つのロゴス権力を予感した。存在のセールスマン!肉体が飛び散り破片は言葉を産み、言葉は人を得て肉体となる。クライスト・クライストの多置だ肉体が飛び散った破片は言葉となって走り言葉は人を得て人を肉体に代えた。眼を開いたイスージの内部持続が夕陽だったのです。国会堂のサル共とアクロポリスの酒宴はまぶたを開けたまま、眼球をえぐりとることを知らない。いつもいじけて混乱を待ちのぞみ、敵対するもの探す、大いなる恐怖だ、ネロ!思い知ったか、混乱は地面から噴き上げねばなるまい。


歴史の栄養失調・権力の私生児・非在のセールスマン・ネロ・カリギュラの末えいよ、アレキサンダーは街から砂漠へと脱出し歴史の井戸を掘り広げてルネッサンスの暗やみを吸み出した。ルネッサンスの暗さは異教徒達の明るみの前で終えた。ピラミッドは破裂した。コップを産み、テレヴィとプラスチック万年筆に変る、その明るさに関係は暗さを強いられるつづけよ!灰皿はコップと火花をちらして駆けめぐる!ピラミッドは破裂したのだストーンサークルは沈黙した。アンドロメダの沈黙その猛スピード渦をふくみ、凝視し続けた岩は終には血を噴いて黒雲の沈黙を力に代えた。
私の砂漠の2DKに駆けて行く私の冷蔵庫!私のテレヴィ!私の妻!私の水道!私のコップ!私のチョッキ、私の大ツタ!私のペット!私は砂漠の2DKへ飛ぶのだ!私のタバコ私のコーヒー私のオナニー私の協力、私の終末!きさまの自己協力きさまの自己救済!きさまの猿根性!豚だ!きさまの会社、きさまの仕事、ききまの生活、きさまの関係、きさまの欲望きさまのわらぶれ!きさまの未来!きさまの主体性確保のいじらしい執念!うははははあー


傷だらけのセールスマンがはしゃぎながら走ってくる(仮面をつけている)(すこぶる陽気である)(二三人のルンペンプロレタリアートがついている)

セールスマン達の発声
おれは走ってなぞいねえ、群集が走っていた。まぶしさにざんげしろ肉体は消され苦痛からは解放さあ、
苦しいやつはざんげしろ、ボーイやバーテンはあれでいいお客はどうせお客だけっこう期待してるのさ、背中から血をほとばしりさせて現代ののっぺらぼうを走るのは灌ていない。
河原で女乞食を抱いてコンドームを使っているのは誰?風影に吸収されちまったのかい。やつらがやられたのか出て来い!おれはとても高い所で産れたこれは秘密だ、塔の上はすごい風だふくらんだ煙突が川に流れ込んだ、ふくらんだのは煙突だけじゃない、コンクリートもアスファルトもだ、女性に向かって叫んでいる。“入れてもだめだぜ、生まれやしない”
地獄は地面の下あったのではなかった、何とおれのいた塔の上にあったものすげえ風だ、風じゃない痴駆する馬だ!オレステスは発狂して転落したエレクトラの乳房につき落された、政治の低みを知って最初から塔からおりたものはこの人生の哲を越えた者はいない。セックス状態で首だけ切り落とされるのだ、運命か運命ならそれもよかろう、便利なものだ!イマージは荒野をかけめぐれ、病の肉体はさすらうものだ、オイデプス、荒野にはビルもあればカフェーもあるダンスホールがあれば工場もある。まちがうな!街のエレクトラ!街を作れ!数多くの子供達を自らの肉で生み出せ、私の農場は花ざかり私の工場を回転する、私の資本と生産物は大陸を包む一切の子供達は私の生産剰余の新しい消費地だ、エレクトラは私の要求を拒否したためしはない、それがおまえの権力か、私はエレクトラの権力の下にありオレステスになぐられたしかし私は奴隷という開放部屋へたどりついた、私の仮面を見ろ、私は私生児達に仮面をもらった。共同体の暗さをさえぎるための武器が仮面だ、花ざかりの森には凶器をたずさえて踏み込まねばならぬから歴史のまぶしさは私生児達を言いさせてなお共同体の暗さを打ち破りにやって来る。王室改選は天皇をオイデプスに変えた。フーテン達をダヴィデに変えた。生活政治などなんら権力などではあるまい、現代は彼らにとって少くものっぺらぼうではなく、すべてがそろった廃墟だ私生児は廃墟に君臨しにやってくる真昼を分つ、明るみだ。
(「氷河時代の歌」入る)
ハレルヤはいつになっても唱えるまい。エレクトラ祭、祭とは最も厳しい新しい時代だ廃墟を祭に代える人間達はすでに人間ではないこちらの廃墟を、あちらのさらに大きな廃墟で渦まかせねばならぬ。あらゆる悔辱を一手に引き受けよう、仮面は悔辱を拒否する! カノッサの雪の二昼夜を思えばヘルメットなどもののかずではないわ、さあゲバ棒で仮面をなぐれ血が出るまでたたきどおせ、おれの仮面から血がでるまでたたけ、二つには仮面は割れまい仮面は割れまい!


セーラ少女(ハレルヤに飽きて)
私はスナックでゴーゴーを踊ると革命が終った朝のことを感じるわ。お腹に、このことを歌にしている人達が詩人というお客さんだってことボーイさんから聞いて思わず大声で笑っちゃったのよ、おかしいたらねえ“オレハソンナコトシラン オレは骨がカタイ、筋肉もカタイガ肉体がナイノダ!こと、どおして正直に言えないのあの人達“余の王国ノ物語は苛酷ダオマエは発狂スル”と一度いって去った船乗りが一番すてきだった、私のお腹はほんのりあたたかくなってゆるんでぬれた。ハニーパイは食べる物でなく撫でる物よ、”余の王国の物語は苛酷ダオマエハ発狂する”(くりかえし叫けぶ)
モナリザは死んだわ、発狂したわ下腹の痛さに体中が狂ったの、だから革命はいつまでも無限級数として現れボーイやバーテン達を苦しめるわ、私の脚や胸をみんながながめますのがうれしいから毎日おどるのだもの それゃさあ、言葉でこういう感じを表してたって夜のオナニーよどうして男ってなかなかいないのかしら、夜なんかそりゃ夜のホステスに真昼を奪われた女よそれはわたしの子宮だわでもアスファルトの上を歩きながらだってハンドバックで隠しながら摩擦するのよ、とってもいいわってマジェラン!奴隷街・船漕げ!たまらない、ウーウーワア、とてもいいわあ、鋼鉄のフやピストンの爆発顔がほてるの、てりかえしでだから仮面をつけてやるわ、お化粧するんじゃない、映画なんてちっとも暴力でないし鏡よりはっきりうつらないから少しでもエクスタシーの上へ走らないわ、肉は肉のままね、私の体に歴史の力が訪れない、力が形式となって私を粉々になるまで侮辱にやって来ないなら私は自殺してやる、お腹がなぜ破裂しないの、なぜ、心臓はならないの、そのぐらいの力と形がなぜ、男共は、そのぐらいの力と形式が一体化しなければ美でないもの、手錠をはめられたボーイは最初からはめらていたのよ生れた時からね、バカ!豚!アスファルトの上のビラ取り!アスファルトの上のビラ配り アスファルトの上のビラ配り アスファルトの上のビラ配り 私を輝かせておいで、ハンマーと鉄床と溶鉱炉の熱い流れのほとばしりアタシヲカガヤカセニオイデッ、アタシヲカガヤカセニオイデ、リリオム!リリオーム!リリオーム、自分が自分の足かせ、手かせになってるやつらが豚だ!存在にやられた、未熟児め、歴史から少しも開放されなかったわよ、ただ飲み途中革命ごっこ、GO GOも踊れないのよ、亡命して年だけとった人達ってすごくいじけやすいのね、すぐひがむのね、すぐ知らんふりするのね、豚!ひがみが存在してるわすぐ権力欲しがって女とベッドするくせにすぐ女をバカにするのよダッチマンめマンホールつっ込め、大根と自動車事故よ、自分で自分のことダッチマンであること気づいていないから田舎出のポッと出娘のブスなんかにもてたからっていい気になっちゃだめだよ、ヤクザにブッ殺される、老人と歴史、歴史と老人、老人と歴史ダッチワイフを抱く老人!バカなハリスン 発狂したスパルタカス、歴史の仮面をたたき割れ、血を吹き出せ、仮面だプレザンス、歴史の仮面、プレザンス、血を噴き出させよ!私を輝かせにおいで私の肉体を輝かしてごらんよ
夜が終って権力の朝がやってくる。メロス!走れメ口ス カフェオレを飲みに戻ってきてちょうだい、私のドア・ちぎれたノブ・押し開けてちょうだい私のガラス窓!メロス!ちぎれたノブを空へ飛ばして走ってきてちょうだい、ガラス窓を押しあけて、カフェオレを飲みに、おしよせる塔!くずれおちる塔ドアの向こうへ!ドアの向こうへ!

あらゆる窓を開け広げて、窓、という窓を隠してドアの向うへまぶしさを走る肉体、クリトリス 私の輝く憲法ドアーの向うで絶えまなくさく裂するメガトンぞ!スパーク!糸杉の上での接吻、糸杉とひまわりの性交、糸杉と太陽とのセックスダンサーと画家の額の中での笑い声!広場を埋めよ、乞食共!
(ムチ打たれながら声高く叫ぶ)


(ボーイ十三階段の上から追落した画家をあらゆるガス弾とムチと首つりづなを用意していたが結局それを放棄した。ひまわりの回転!ひまわりの回転、金の唇、自動律の回転!それ以上回転しつづける画家は、はじめて歴史に静止を発見した。追落している体を追落している手を摑もうなどとはしなかったのだ。追落という平面に美しい筋肉で立った。追落平面に全き追溶物として在って画家は歴史の回転を一気に引き受けだすのだ!

さらば十三階段朝かも知れぬとヒイラデルヒイアーの鐘!

独立は成功だった。ジインデベンダンスウォーウイズアウトヒイストリイ、肉体とは武装された体だ、落下の加速度に耐えうる体のことだ、時間を積分してプレザンス、歴史の仮面をうちやぶる肉体!第三の男共が第三の花々に代る空間!パリコンミュン!歴史の出血、かそけき独立、しかしヨーロッパはそれによって崩壊したヨーロッパはくずれた。歴史出血落下する天動説、共和制はねえ第三の男どもの花々変えたコンミュンを関係で包もうとしたのだよ歴史がその場所と一致したのだよ、だからパリコンミュンは、歴史の喫茶店だ、ボーイやバーテンはそれをしってて


余の王国の現れよ、余の王国は残念だ発狂したヨーロッパ


やったのだね、だが崩壊したヨーロッパはその互いの関係の暗さをもって事物の背後から喫茶店を改めた。ただのみ連中はすぐ帝政と抱き合い、ラマルセイズをくり返し接吻した。老人達はインタをうらさびしく肩を組んでうたっている。笑え、老人達が肩を組んでうたっている。笑え、老人達が肩を組んでインタを!(※39、40へ)


(※39)

(カフェーの客達の会話)
結局うるさいのいもたまにはいい、コンミマスのバリケードの中ではシュプレヒコールや党大会というのは、やはり存在の貧困と関係の暗さに対してのコンプレックスでセールスマン達のオナニーでしかないでしょうシュプレヒコールほどいやらしいものはないです。レニングラードが寒いのもそのいやらしさです。絶対主義でしかないのですいくらその上に労働者とかなんとか名称をくっつけても、革命でもなんともないよキミ、ゆゆしき出来事さ、うっはっはは、だれらこそ王国も王国として君臨するのだ。
メッセージがメディアなのだ。
喫茶店で
ラッキーな演説をする男

「これほどみじめな人間達はロシアにもキューバにもベトナムにだっていなかったよな、
スピロとホモエロの共同体、完全なフィクションは歴史のあらゆる暴力を所有するのだ!
天皇を見ろ、あれは完全なフィクションだ、共同体の暴力を一手に引き受けている。フィクションの暴力、形式となった内容伴法だ
スピロヘータ大会、党大会、スローガン、淋病のワギナが、スピロの祭め、全共闘、ラスプーチン白カバの林での都市集団のセックス、功妙にしくまれた仮面だ。さすがは。おれはおれのやり方で穴をあけてやろう。いずれにせよ仮面の構造をどれか一つブラフマナとして
尊奉すれば事たりてしまうだろう人間さ、仮面の上なら安心さ労働人テレヴィでも金でも芸術でも何でも信仰はありあまる。革命も又、関係であれ何であれマッドマシン、バンザイ、マッドマシン!マッドマンではないマシンダ!マドマシン、イヤアーファー
ギロチンの歌を合唱するセーラーの少女達(※41へ)


(※40)

我々にとって広場とは何か!諸君、我々にとって広場とは何か、広場、きさまは歴史の黙示録か、老人達のインタの合唱は広場にとっては公衆便所的役割だ、広場とは我々にとって歴史の仮面をはぎとる所でなければなく、そこは耐えず我々にとって現場でありつづけなければならぬ、色あせたモスコースのひまわりを見よ、北京原人達の、あの文化イデオロギーによる進歩人気取りを見よ、老人達にとって歴史とは、はき気だ!労働者、農奴、売娘、すべからく、時間の中の奴隷達、労働者!

ハレルヤの女の子達はテーブルだ食事をしている。
王の秘書が来てどなる。
食事が済んだら各自トランクをもって唱うんだぜ、できるだけ大きいのがいい、トランクを自分の部屋として唱う、あるいは自分の出生と生活がそっくり入ってる、帰りたいなら帰ってくれ!だがトランクの中だ!いいな、おまえ達はもう、生活も街も道も何もない、いいな、すべてはトランクの中だ てめえで持って歩けるしな、いいな空間と一対ーで破れつするまでセックスだ!帰りたいやつは帰えれ、トランクの中にはな!トランクの中にしか生活はねえ!セーラー服は国家権力が君達に与えた征服かね?ちがうでは、脱いでもいいのだかまわん脱いで、トランクに入れろ!
街と工場と大学をおまえ達の歌で結合させてみろいいか、出来なければ死刑だ生れたのが嘘だったのだからな、それが出来んやつは生れたことが嘘だったのだ!
街と工場と国家をつなげ!歌でだ!トランクに生活すべてぶち込め、記憶もな、一対一だやれ!
無調律音楽ただよう(※41へ)


(※41)

山羊の群の中で踊るマジェランとルンペンプロレタリアート


図書館でのビートルズの会話(悲しき天使バックミュージック)

レノン
歌詞書いているとき、裸でバスルームにいてさ、ベッドインしてヨウコ!いちゃいちゃするとき、カメラで撮るのさ、おいら達自分のこと写しているぜ、何でも写してる、いつでも通行人や村人に報告できるようにね、認識はサージェントペイパで卒業した!知覚との出合いもヘイジュードまでさ、すべての音楽はすでに音楽を愛さないことだって一向に構わない音楽ての音だけじゃねえ、おいらそう思う、生活を逆転して生れて来るもんなら何だって音楽だ革命がその中にあれば音楽だ、だからすべてのおいら達はリボリュージャンなのさ、シーツでモソモソいちゃくちゃしながらインタビューしたのはね、シーツの中の裸の二人が音楽そのものの原形でさ、そいでシーツの袋がレコードやテープやホールでそいでもって僕達にいろんな質問してた。あんた達は音楽聞いて空間と出合して存在の恋愛を経験している観客なんだぜ、おいら達の美は、大衆への奉仕さ、おいらはちっともそんなことは意識しないけど、おいら達はおいら達が見たもの、存在物、出合った物に音楽って爆弾なげつけてその破片の先をおいら達はミュージックにしてるだけで、これはずっと死ぬまでつづくぞ、おいら達の爆弾はまだまだ弱い。おいら達に出合せる物見させる物おいら達を何処にいるのか分らなくしちまう物をその本体を目の前にもっとうんとひっぱり出さなくちゃならねえだ、おいら達はまだまだ人間だ、もっとうんとフィクションになり切んねとやられちゃう、力を貯めてな、無秩序がこんど秩序に見えるようにならなきゃさ、秩序がこんど無秩序になってどんな中で遊んでたり生きたりスーハーして、無政府主義の共同体で生活すんのはえらく疲れるのと同んなじだよ世界は一方的暴力的だしそれで無調律でペケーンとして、とっかかりがねえから、おれの体をバク弾に造りかえて、そのとっかかりがねえ暴力的のっぺらぼうに、穴をあけなきゃならねえ、渦まかさなきゃ音楽はでてこねえ。そこでのこのビートルズは自分達の体に穴をあけてそこから世界をのぞこうとし出したのだ内的なものを出血させて外界をのぞきそれをすぐに音に変えてる女のいみじゃイサクと小山羊だ、歴史とおれとはエプハムの街々の輝き、最後の最後までおれは自分をそっくり手りゅう弾として向う、女が歌うと権力さ、おれはハムレットじゃないおれはホモルーデンスだ!背を向けて叫んだりワギナから首出して歌ったりはしねえ


ポール
“ヘエーイジュード”と歌うだろ、何処からジュート達、現代の人間、だから金で魂を価値づける人間達に呼びかけるか、ぼくはてんで苦労しちゃった、ハニーパイ一つ喰うのにもそこから手を出してとって口にすんにはとっても大変なのだし、ハニーパイはてんで暴力的だもん、それをそっくり音か声かちがうミュージックの暴力に変えちまわなきゃ俺がやっちまう、そおやって回りにあるすべての物が向きかってに自分のモノローグとしづけていて、てんで猛スピード動き合ってる、かったるい、そいつを口にしろ、歯でかめ、飲んで味わえ食道、うんこでトイレで流して下水で、ダ胎児に出合ってくさい。トンネルで海へ行け流れて九月のピースのタバコぐらいだ歌え!無数だ、無数の場所の場所が訪れ、バットルして時間は便利だが役立たなああいっ、ちっともおれは自由なんかじゃねえぞおれ達ほど苦しい地獄にいる人間はちっといないんじゃん、それでもって分らない中を飛び回れるだけ飛び回って分ってるほんの少しの物でもってそいつをおびき出してし射とめてつかまえたぞーと大声で叫びながら荒野の都市を走ってくるのだおれは、おいらはもう、マラトンの使者さ、ヘァーイ、やはりおれのこととちっともビートルズのことなんて聞いたこともねえ、全く関係ない人間を全く指摘しきるというか征服してぶった切っちゃうぐらいのミュージックが出来なきゃいけないのだレノン、リンゴでハリスン、いいか、そうだぞ!エンジェルジュ!突然やって来るのだ!インドから帰ってくるとかインド行くってのはやっぱりおれ達は敗北した証拠だったんだ。何処にいて何を見ようが同んなじでなきゃあいけなああい、いいなコルトレーンはヨーロッパアメリカという砂漠だったおいらその上を走って歌った歌は去ったおいらは歌いつづけた

ブブブッブブブ・ハニイパァアアイ・ブブブッ・ハニイパアアアイ・ドンメイキィパアアド、Im Here, Your Here Wher is Here? Here is our Music! OHOH! Tobe! Tobe! that glimp us of igsistane

完全な自由世界から次々と空間を征服してそいつで目の前の風影を殺してこっちの風影をそこに広げつづけるのが空間だ作品だ余の王国の現れだ!ブブブバンガロービール

レノン おれ達がふざけてるように見えるのは戻れなくなっちゃいけねえからよ、ソ外されているってのは発狂しているってことと同じよ、豚め、だからすべての音楽を認めよ、おいら達が戻ってくるときの目印しだよな

リンゴ でもな、何もねえというかよ、アナキスト現場を支配しているただ中、一つの渦まく宇宙っていうか、のっぺらぼうの現歴史の中じゃさあ静止したら死刑っていう途徹もねえ律法世界だよ、遊びに呆けたら殺されるか発狂かだもんな遊ギ世界は少しも呆けることが許されちゃいねえ見たらやれ見たらやれさ
街でおいらはアベベだ、ステーションでおれはジャンプしたり少年達の裸のマラソンを見て、そいでおいらはドラムを叩たくんだ、たたけ、がっぱたけ、見たらやられ見たらやれ。ママはいねえし、父ちゃん刑ム所心配することはねえ、立ったまま、街ではまりたい、はまるう、道路で互いに立ったまま、ダンスをしてるのと同じだ、気狂いのマネするとか何だっていい、人間に対してギロチンになるやり方は国家や組織やいろんなやつらがやってるから、おれ達はそういう連中もひっくるめて、風影に対してよギロチンになってるぜ、沈黙と危機と可能性と、せん慓する。プレザンスと正面きらなきゃいけないよ、一方的に関付けしてくるものを全部きっちゃう、みんな出合いがあるたんびその現場の沈黙と危機と可能性と戦慄に興奮して、うろたえてよ、それが去ったときにはふぬけに、なっちまいがる、そんなやつらにゃ何もできねえ、芸術ってのは一番力のある奴がやるべきだ弱い者は政治家になんなきゃいけねえ政治家になって少しは強くなったらやれ!ごてごて非革命のざんげは聞きたくねえトイレの中でやりゃいい
エログロは人間体制に向けてやるんじゃねんだ、コンクリートとかアスファルトとかコンピュータの前でやる敗北者の復活戦さ、いばるんじゃねえ、うっははは、知らなきゃ知らねえで結構さ知ってんなら知ってるだけのことはしろってのよ、人類って会社はな、無学だろうがちんばだろうがだれだってすぐ採用されるんだ、そこで働く働かないは自由だよ、おれには人類ってのは会社にはおもえねえ会社ってのは関係づけで成り立っているからよ、おれには人類は街でしかねえ、群集は人じゃなくてやっぱり街だぞ!リズムもメロデイも所謂会社の生産物よ、だがなリズムやハーモニイとかそんなもんだけなら誰だってできるよ、やろうぞやれ、おいらは、おいら達にしか出来ねえことでやる、
リズムやメロデイやそれにつくハーモニイをおれは次々ブチこわしてくやり方でリズムでもメロディでもハーモニイでもねえサウンドの連続でカンテラを作って暗やみをてらしてやるぜ、太陽が役に立たなくなったからなポール末端でとてつもない自由と完全な計算が同時に行れるんでしょ弁証法のアンチテーゼが自同律さ、おいらはこいつさ、イマージなんかじゃねえ、おいらは人類会社の気休すめ政治学よ単振動から円弧をぐるぐる回りでだからおれ達まわされねえうちにこっちが回ってやるよ、そうすると次々連鎖反応が起って明るい所へ出る、向うが勝手に高くして来てくれな、絶対おれはおれさ、当然自分のもってる物もなんでも武器にする。子供だろうがおれとの関係にあるやつはみんな逆転させてやる。大小はと問わずにな音楽にしろ何にしろ、未知未見を既知既見として列挙するやつはずい分といるよ、だがなそいつは嘘だ、未知未見のまま、ひっぱり出さなきゃ、正体が分らねえ、そうだろう、そいつのまなざしにさらさなきゃな、列挙し出した相手の思うつぼだ、そんなんじゃ無傷で、仮像だけでのやり方はほとんど見すかされちまってるよみんな見すえてるぜ、間題は権力じゃねえ支配じゃねえ征服だ征服さ、すべての眼に見えるものをな!

ハリスン ポールやレノンリンゴそんなこといわなくたって分ってるよ!分ってるよ、分ったらやれってんだろ、おまえ達が、劇団駒場のしばいが好きなのは最初から分ってんだよ とくにおれ達舞台でやらなくなっちゃったしなサージャントペイパ以後、おれ達はサヘリ達に肉体ロゴスを奪われちまった。ビートルズ二枚組プレスはやつらの「誕生パーティ」と同じ方法だな たばこあったらくれよピッピッピースの方がいいな、なかったらブリテンシガレフィルタ付きでいい、終点から猛スピード帰えるんだこっちからころげてってやる。おれは耐えられなかったのだおれはヨーロッパの田舎がたえられなかったんだおれは砂漠が恐しかった。そいでおいらインドにいったインドに逃げた。分ってくれよ、なあ、分ってくれよ、つれえんだ、つらいんだよ、都市が砂漠だ!
おれは砂漠にたえられなかった、マジェランのほどの孤独だ、ヨーロッパはおれを乞食にした。いくら有名になってもおれは乞食でしかなかった、どうせ乞食ならインドの乞食になりたかった。いっさいの無と一致したい一致したい、おれは強姦された、おれは凌辱されておれの力をうばわれちまった、都市は砂漠だ。

Lノン いいよハリスン、もう言うな、ぐちなんか言うんじゃねえ、いずれにしろな、お前は一番、じじくさいよ、だがな、インドぶっ殺せねえ訳でもあるまい、おれ達ももう一度ステージ出なきゃならねえ、芥達に真向からきつ立することはできねえ、このままだと、マイクロイッピーと大差ないからな機械を使えば機械が走る、おれ達は機械より早く走るんだ、そうだそうだろ、ハリスン恐かったら仮面をかぶれ、仮面つけて、歌え、歌いまくればいい、勝負は終った たたずんで待ってることは終った待つことがいけなかったのさ、待つことがいけなかったのさ

ポール たたき出せ、養分を奪い返すぜ、おいら達はおいら達 リパプールを作るんさ、おいら達の単振動 おいら達の無秩序律をそっくり城壁に変えてやる。

リンゴ 仮面をつけて仮面を割れ! We are naked! We must be in the Kingdom

ジョージ リバプールアンダザロードウイアソルジャー

ポール ケルトの憂愁に火をつけろ、ウイアソルジャー

リンゴ キングズオブリパプール タタタッタタタッキングズオブリパプール

レノン ヘェーイジュード、レッツダンス、レッツウォーク


四人ともトランクをさげて踊るようなかっこうで街をねり出す。ハレムの少女達、それをとりまいたり、もつれたりする、戯れの共同体・(遠くでバックインザUSSR聞こえる)少女達叫けぶ
ねえみんなおいでよ!私達ハレルヤよ私達ハレルヤ!


ムチで打たれたよっ ヒキサカレタイ!ヒキサカレタイワタシ
ムチで打たれてよっ ワタシのオナカカラ血を噴け!
ダイテダイテフミツブシテ、ダイテダイテフミツブシテ、
(リフレインしながら街をさまよう)
タバコ吸おうぜ、煙が出るからさ、おれ達はコップぐらいもってるよ、なぜ、俺は道路でやるのだろうな、バリケードでさ、みんなでセックスしようよ、もっと吸おうぜ煙がでるよ、バリケードの中を裸で2DKにしておれの部屋にしよう、今度はな、おれの部屋さ
さわってくれる、私達あふれそう、戦争が終わったら心配だわ、子供産れるかしら、産みたいわ、そうね、いいわよね、戦争が終ったら心配、私達あふれそう ホントは少し恐いわよね、子供がさ お腹を引き裂くなんて、でもさ、堕胎するのよりいいと思うのが花が咲くから堕胎になると又、内ゲバよ、私達の共同体はそうなの、そして大陸から、ひっかき棒がきてつっこまれるわ、知ってる どっちの大陸からくるか知らないけれど、
産業革命はもう終ったのね、勝負は終ったのよ、子供ぐらいは育てられるわワタシ!花が咲くさらビートルズだといいわ、ビートルズならいいわ、
バカネ ビートルズなんていないわ最初からバカネ、
リバプールは架空の王国よ、空と地を走る。
永久運動なのよ私達を失神させてくる人達はみんなそこの兵隊達なの、オックス、テンプ、タイガースみんな兵隊よ、兵隊よ、ポール!


USA USSRの歌(オブラディオブラダ世界は二つ)

①(オートバイの連中がくり込んでくる)
街で踊って街で寝て私のおっぱいUSSR!
街で戦い 街でセックス、おれの男根USA!
遊戯革命ハッピースタート・アポロ走るぜ、USA!
産業界命ハッピーエンド ミサイル走るぜUSSR!
USSR USSR スポロペニスだUSSR!
USA USA スピロワギナだ USA!
ガーゼの上で子供を産もうガーゼの上で子供を産もう
とっても痛いぜUSA とても光るUSA
テレヴィの上で子供を堕ろせテレヴィの上で子供を堕ろせ
とてもハッピイUSSR とても痛いぜUSSR
戦争ないからおいら達、ビニールかぶってシンナ戦争!
戦争ないからあたし達、ゴムの輪はめてセックス戦争!
走れ走れUSSR 走れ走れUSSR
ワギナワギナUSSR ワギナワギナUSA
石炭ロケットUSSR 石炭ロケットUSSR
LSテレビだUSA セックステレビだUSA!
洋水乾いたへそのおきろう街で踊れよUSSR!
スリップ朝日で乾かして 街で歌えよUSA!
革命ないからおいら達メットかぶってカルチェラタン!
革命ないからあたし達、ゲバルトセックスカルチェラタン!
とてもすてきよUSSR、とてもすてきよUSA
産業革命ハピエンド遊戯革命ハピイスタート
トロッコ走るぜUSA! トコッロ走るぜ、USSR!
ニグロダンスだUSA 駅で分娩USA 街で妊娠USA
処女の強姦USSR 権力セックスUSSR スピロ妊娠USSR
共同ペニスよUSSR とても強いわUSSR
共同ワギナよUSSR とても生れるUSA
金がないからUSAが好きよ、金をもってるUSAがすてき
原爆もってるペンタゴンが好きよ 原爆持ってる
ペンタゴンが好きよ
なぞがあるからクレムリンが好きよなぞがあるからクレムリンすてき
みんな死んだぜThe World WarⅡ・ヒッピー
オギャーだThe World WarⅡ
勝利の妻だThe World WarⅡ・ヒッピー
オギャーだThe World WarⅡ
スピロペニスよUSSR 共同ペニスよUSSR
スピロワギナよUSA 共同ワギナよUSA



街で犯され街で産む 私のベビイUSSR
街で犯して街でキスおれのベイビイUSR
ホモエロ革命ハピースタート スパイが死ぬぜUSSR
産業革命ハピーエンド アポロ爆発 USA
USA USA ホモ革命 USA
USSR USSR ホモエロ権力 USSR
砂漠で産めベイビイ砂漠で産めベイビイ
とてもワギナさUSA とても聞くUSA
街で堕ろせベイビイ 街で堕ろせベイビイ
とてもペニスさUSSR とても閉じたぜ、USSR
国家ねえからおいら達、独立したぜThe World War Ⅱ
権力ないからあたし達、血が出るくらい寂しいわ
走れ走れUSA 走れ走れUSA ペニース ペニースUSSR
地獄のエンジェルアスファルトベビイ
地獄のエンジェルコンクリートベビイ
テレヴィとコーヒーUSSR テレヴィとコーヒーUSSR
羊水乾いたへそのをきゅう 砂漠渦まけUSA
スリップ朝日で乾かして 権力渦負けUSSR
何もねえからおいら達ソ外されたぜ存在論
何もねえからあたい達発狂したのよ空間論
とてもすてきなUSA とてもすてきなUSA!
とてもすてきなUSSR とてもすてきなUSSR!
存在革命ハピースタート 空間革命ハッピスタート
存在革命ハピースタート 空間革命ハッピスタート
トコッコ爆発USSR トロッコ爆発USSR
ヒッピーうじ虫USA 交番マリファナUSA テレヴイ妊娠USA
処女の強姦USSR・権力セックスUSSR・革命妊娠USSR
オブラディ オブラダァ世界は二つ オブラディオブラダ、世界は2つ
共同ペニスUSSR、とてもいじけてUSSR
共同ワギナUSA とても開いてUSA
ホテルでセックスシーサイドダンス!
道路でダンスシーサイドセックス!
街で妊娠シーサイドパーテイ
ラバーないからUSAが好きよ、ラバーもってるUSSRがすてき
我慢して子供を産んだペンタゴンが好きよ、原爆もってる
ペンタゴンすてき、でっかいお腹とひっかき回す、クレムリンがすき、ふんずけまわすクレムリンがすてき
オレが生れたThe World War Ⅱ・
走れメロスThe World War Ⅱ・
ヒッピィオギャアだThe World War Ⅱ・
ホモルーデンスのThe World War Ⅱ・
栄養失調The World War Ⅱ・
スピロバットル USSR! スビロハットルUSA!
みんな死のうぜ The World War Ⅲ
ヒッピイオギャ The World War Ⅲ・
走れメロス The World War Ⅲ
ホモルーデンスさ The World War Ⅲ・
ホモルーデンスさ The World War Ⅲ・
ホモルーデンスさ The World War Ⅲ・
ホモルーデンスさ The World War Ⅲ・
ホモルーデンスさ The World War Ⅲ・(※43、44へ)


(※43)

〔マジェランの部屋〕

王とシモンと女
〔さりげない会話〕
コーヒーを入れておくれ コーヒーを入れておくれ 今日はなんて天気がよいのだ
ねえ、なぜシモンは泣かないの、知ってるかね 余の歴史は泣かないからだろうかねえ、おほほ、私は医者に行くよのあなたの部屋には医学の知識が少しもないのですもの、シモンは遊ぶわ、あなたのペニスで
兵隊ではだめなのかね、えっ兵士ならいるよ余の医者はみんな兵隊だ。
私はもうね、とてもすごいのよ、なぜってあなたは王ではないからよ、その代り労働者でもないわね、医者なんかじゃないけれど
余は王でなくても構わんのだ、だが余の王国は人間供がすべて死に断えても存在する。コップの中だろうが、動物達の中だろうが、月の岩だけのこの空間ででもな、人間供が滅んでも余の王国だけは君臨する うっははは、シモンそうだろう、えっ

コーヒーを入れておくれ、コーヒーを入れておくれ、今日はなんていい天気なのだ
(さりげない日常会話)
あなたは何処にいるのですか、たばこを持ってくわ、
どうせいつかは土人にやられちゃうわ、
どおしてこんな静かなのかしら、静かね、
ウワアー ワアー ワアー
沈黙とは余の限りの暴力なのだ、カフェオレは余の歌が王様気取の気狂いは余の方ではあるまい、その辺にいる人間共全部そうなのじゃないか うっははは(※44へ)


(※44)

〔脱出について語る〕

ある小説家
今日・発売された私の特異な作品の数々についてアカデミから、それらの作品に到る系譜を述べるようそこからが完成に到る課程について述べるよう要請があったのですが、親愛なる私の最も尊敬するアカデミアの皆さまあるいは街のバサズバイでもある皆さま私がこれらの業績をあげる以前の私の生活を私にしゃべらそうとのおつもりなのです。もちろんそれは私の名誉とするところではありますが遺感にも私の名誉は皆さまの御希望にそうようにはなってはおりません。ププププププ

恐らく私が猿をつれて約この二年間の間、年代としてはわずかカレンダ一二枚いくらでもありますまい、けれど私が過しましたように皆さまのうち権力が試みてみればお分りいただけるのですが、これは限界のい長さなのであります。限界がない長さなのであります。限界がない、これは死を意味するのであります。立派な人々や盛大な音楽祭、ヌード・どれもこれも結構なのです。拍手の渦、私についてのシンポジウム、しかしどうしても私には退屈でいかんともしがたい、私につきそったすべては何か私の手前を空振していく刃といいますか、柵のずっと手前でとまってしまうのです、私の退屈・孤独はいっこうにそのままです、私が私の過去や、起源についてまた青春の思い出などにあくまでも執着していましたなら、私の特異な業績の数々がアカデミでの正当な評価うれしくも又、期待もし、名誉ともなり、皆さまの私に対する恐れやビビリ不安も消えたでありましょう。即ち私の名誉を皆さまの名誉とすることができるからであります。しかし残念なことにいかなる人間的心情の弱さ、幻想の亡日・権力への飢え、名誉の欲求など一済これらを放棄することからあの特異な数々の作品は生み出されたのであり、又そうすることが私が私の身に課した唯一の名誉で、あり戒律でもあります。主体と存在とかいう言葉は私には何の役にも立たないでもあります、それらは付きまとうソ外ととも一済に焼き放したこれは片方だけ捨てという具合にはいかないしろものであります。捨てるなら両方いっしょでなければならないここに名誉と戒律があります。
ただ居る猿存在の不名誉から逃れるためでもあった訳です。私は自由な一匹のサルとしてあえてこの掟にしたがった、それ故私に諸君から与えられる名誉は名誉の方から次々と狭くなりついにはパッと消えてしまいます。もし人間の方が望めばこのただ広い門を通っていつでももとのサルに戻れたでもありましょうがこの二年間の無限な長さ勿論いまでもつづいています。このニ年間の最限ない努力の結果、涙ぐましいギリギリとした二年間の末に、ほほえましいくらいの成長をとげ、その成長が猿を破壊してしまい、そののっペりと広い、ちょいと何かをやればすぐ通れる広い門は何かのっペりと塞ってしまい、子宮をさかのぼる、小さな虫の穴よりも可能性なきものとなったのです。
私はこれこそを名誉とするのです、ですからほとんど私の過去というものはありません、私の成長は猿をやぶいてしまったからだ・思い出すことさえ容易でありません。私の部屋は私を(※45へ)


(※45)

追い出したままカギをおろしてしまいドアの把手はちぎれてしまったのでしょう。私が後を向けばそこには後の世界があり、前を向けば前の世界があるのです。一歩歩くたびに世界は一歩と変わるのです。ですから、私のいる所、目のとどくすべてが私の部屋になった訳です。名誉です。抹消されるのは私ではなく私の記憶の方だった、かつて荒れ狂っていた人間の怒濤やドキュメンタリーも何かさわやかなすべて当り前のここちよいそよ風です。ですから以前すなわち猿でいたときよりもよっぽど気持も快適です。もちろん微風はその狭くなった穴から来るのです、私が二年前脱出した分でもすっかり意中から消えてしまっていますが今でも駆けもどり針の穴ほどの門を通り抜ける力も意志もあります。実際そのまま実行すれば肉や、毛がはがれけづりとられるでありましょう。結局その皆様方の猿気質が刃となって私の毛や肉をはぎとるのです。私にアカデミの会員になることをすすめるのも私の毛や肉をはぎとろうとするナイフであるのだ!実際チンパンジーにしろゴリラにしろ、アポロ アキレスサルトル、猿の惑星では、名誉などあろうはずはなく、
What!と叫けんで物事をはじめる世界は遠く関係がなく、私とは無縁なのです、脱出にはHOW!の連続を強いられるのです。
アカデミの皆さんは今日でもWhatからお始めになられますので私とは著しく食いちがってきております、愛の不毛はいつも猿の自我をなしくずにしています、ですが恐れることなく、きわめて狭い意味ならば私は恐らくアカデミの皆さんの質問を喜んでお受けできます。まず、私の学なんだ最初のことは握手することです。握手これはまぶしさの表れだったのです。私のまぶしさでなく、向き合った最初の二人の間にある時間の沈黙をやぶる行為としてあるまぶしさです、抱き合った瞬間々々のまぶしさです、ところで我が頂点に立っております今この最初の握手にふさわしく率直に公明正大な言葉を述べましょう!しかし新しい言葉もアカデミには本質的に何らコミュニテもバリエテもかもし出さないですから何も寄与することにはならないのが残念といえば残念です、あなた方の要求にそれに対して私の意味があっても私には表明できぬことにはどうしようもない、新しい言葉とは律法であり新しい時でありそれは極めて可酷である。それはそれとして、かつての猿が人間の世界に入ってきた。だが果して人間の世界とは何処にあるのか、アカデミにあるのか家庭にあるのか国家か宇宙かコップかこの体育館にあるのか、人間の世界とはどこにある。人間の世界とは政治にあるのか労働にあるのかあまりにちんぷだ!アカデミの皆様はアカデミを世界と思い各人各猿に自己の入る所を世界を思い込んでいらっしゃるのだが、では思い込みをしない猿には世界がないということになる。だが一応、ここでは、人間の世界アカデミに入ってきて、そこに住みつくに到ったプリンシブルを明らかにすべきでしょう。思い込みをしない猿とはいえ、いまだわが身に全幅の信頼をおいているわけではありませんから文明社会のこの偉大な歩行器ヴァリエテーの舞台において私の地位も確固不動のものでないとしますればあまり私事として申し上げる筋合いもないのでありますが私の出身はアフリカのゴールドコーストであり、エジプトから小アジア、アラビア、パキスタンを旅していた私の両親がふとしたことからヒマラヤの奥地でエアポケットにおち込み、完全に文明と連絡が途だえ母親が何物かに誘拐されたのです。食料もなく全く孤立して三ヶ月、こおろぎや草をたべて生きているうち、三ヶ月も経ち、ひょこり身ごもった母親がふらりと体中血だらけというか歯か爪でひっかかれた傷のままかえって来たのです。すっかり眼はおびえ、発狂寸前の痴呆状態だったのです。そのとき妊娠していた胎児が私だったのです。そのあとはランボー君の隊商が通りかかり、私達は無事ふしぎな失綜三ヶ月を脱出してマルセイユまで帰ってきたようです。私が三つになったとき終に母親はその可酷な物語によって発狂しついには狂い死にしてしまいました。私を見るたびにあの恐ろしさがよみがえってついに肉体も子宮もとりとめがつかなくなってしまったのです。母が死んでから父は私を連れあの英岸海岸へ行き、私を残したまま行方不明になってしまいました。
如何にして私が消息の断れた文明社会に戻ることになったか即ち私が捕えられておりに入れられ運ばれてきたかは他人の報告にまちましょう。その方が恐らく客観的で正確だと思うからです。
私はたしかにあのとき二発の弾丸を受けました。猿狩の一行はブドウ酒に炭酸を入れた飲み物をラッパのみしながら


各自、アカデミに報告のある者はレポートを発表する。
街はアカデミの会場に変る。
草むらに隠れて私を待ち伏せしていたのです。

一発は足をかすめ、二発目はきょとんとしている私の頭がい骨を通り抜けたようでした。文明から最初の出迎えは銃声だったのです。その後私は意識不明で気がついたときはペーターレッドという名前をつけられ、ある動物園にいました。かなりそこは自由でセックスもスポーツも出来、芝居もでき観客はいつもおりましたし食べるには、不自由しませんでした。しばらくして気づくと関係は絶えず一方的に出来上がっていたのです。私はよくズボンを脱いでシリの銃弾を受けた跡や頭の割れてかろうじて肉がくっついているひたいを健康にしようと日光に当てて真昼の大半を費やしました。ところがどこかに大ボラフキ供が雑誌から何かに私は来客があると好んでズボンを脱いで裸になってへんてこなポーズをとり傷跡を見せびらかすと言うような記事を書いたのです。このような奴こそ、あの爆弾を使って指二本を吹き飛ばしてしまうべきです。そうしてよく私は一方的にある変な、始めて窮屈な部屋へ閉じ込められました。立っているには低すぎ腰を下ろすには狭すぎる、三方に格子を固定した、部屋というより箱ですが、第四の板が壁になっており私はいつも腰を曲げて中腰のまま何時間、時には何日も、たまに数週間もそんなままで居なければならないのです。そこで生まれて始めて出口の無いことを知らされたのです。少なくとも真昼にはちょいと脱出は不可能です。鼻先には板をがっしり組まれており、少しのすきまから新聞やテレビが差し込まれます。しかしいくら猿力の限りをふりしぼってもそのすき間を広げることは不可能でしたし、おもわず立とうとすると頭が気絶するほど天井にぶつかりますし、坐ると両手の格子が骨に食い込むのです。すべては中腰のまましなければなりません。もっとも後で聞いたことによりますと人間は野獣をつかまえるといつも最初はこの種の檻の中にぶち込んで、徹底的に出口の無さを教え込むのだそうです。
すくなくとも私はこの危険期を生きのびました。すすり泣きしたり箱の格子に虫歯でしゃぶりっき、誰かが来ると舌を出し、おしっこを引っかけるのです。これが私の新生活の最初の行為です。行為とは空間の権力を所有することだからです。こうしながら、しだいに脱出出来ぬということを感じるようになったのです。この箱の目的なのです。これまでは何をしても大概出口はあったものですが今はもう一つもありません。だが私は今まで存分に走り回っていたのありますから仮に人が私を釘付けにしたとしても私は脱出自由が少しも因ることなどなかったでしょう。身体がへり折れるほど噛んでみても格子の棒に歯がヒン曲り、ポキンと行く直行まで押しても何の変化も起らんのです。やはり理由は分かりません。どうみても出口がない、なんとか出口をみつけなければならない、出口なしには到底私は生きて行けないからです。ある日ふと私は猿であることを止めることに気づきました。もちろん猿ですからお腹でものを考えたのでしょうけど、この明晰極まる美事な思いつきを密かにお腹で自慢しました。そして私は成功したのです。勿論私の言う出口という言葉を理解してもらわねばなりません。私は出口という新しい言葉をその最も普遍的かつ最完全な意味で用いております。私はわざと自由という言葉を使いません、出口なのです。自由という偉大な感情は感情故にどうしても完全な意味で使うことが出来ないからです。あらゆる感情の総体である自由という言葉を忘れてしまったともいえます。もちろんああいうときの私には自由など苦痛を増しこそすれなんの足しにもなりません。私は打算しかなかったのです。完全な平静をもって観察したのです。私は自由を求めたのでなくただ出口だけを求めたのです。右だろうが左だろうがどちらでも構わない進め進め出口だ脱出だ!私は始めてそこで人間社会に「ハロー」といったのです。ブランディを飲んで、又「ハーロー」と三回いました。
とにかく私は評価などは望まないのです。恐らくあの狭い部屋でのたれ死をしない、それだけが私の願いでした。「ハーロー」と言いました。それから頭を撫でて握手をしたのです。「ハーロー」私はそれだけで十分忙しいのです。「ハーロー」これは大変なことなのです。「ハーロー」私は口を開けないし、あらゆるところを駆けめぐってその末、「ハーロー」と何百枚の原稿用紙でやっと一つの「ハーロー」を言うのです。全くあらゆるところを飛び回るのです。ハーロー一言のためです。
何日間も書き続けてやっと知らないへんてこな人と握手をするために死にもの狂いで駆け回るのです。
「ハーロー」それだけで私には十分です。「ハーロー」理解もクソもありません。意味などあろうはずがありません。「ハーロー」と言って関係なく握手をするだけです。ですからアカデミで皆様方が私を理解し、私の作品に意味をつけて下さるのは全くの私の名誉ですが全く無駄なことなのです。皆様方は「ハーロー」という言葉を知らないので、そんなにこわがるのかも知れません。のたれ死にするよりハーローと言っていた方が私にはいいからだけなのです。親密なるアカデミの皆様はやはり野たれ死にする男らしさをもって人生を送るのでしょうから関係ないのでしょう。私にはHowしかありませんWhat ! Whyはアカデミの皆様にお願いしてありますので私はHowの方を引き受けたいと思います。季節の上で死滅するのは死でなくアカデミの皆様方であるのでしょう。文明のヴァリエティの皆様出口を見つけたら脱出すればよろしい。ダッチマンの船はいつ水を噴き出すか知れたものではない。脱出について語るのはやはり猿の時のことでありますし、それを人間の言葉でいうとやはり不正確になってしまいます。一つの作品は一つのハーローで一つの握手です。一方、時間との一方的な関係を断ち切ることは脱出の一つの利点であります。もちろん脱出したら最後それら、すべてを相手に動き回らなくてはなりません。
ハーローハーローハーローハーローハーローハーロー!
脱出したら最後すべてを相手に動き回らなくてはなりません


同時に数種の講演がもたれる。


女装した王が走って来る。次々と女達を殺して行く、
〔女装することのテーゼ〕
歴史はある男を女装させてヒットラを産んだ、アドルフレディ、女装せよ百姓! 女装せよ兵隊! 女装して海へ行け週刊誌、アドルフレデイ、レディスターリン、ザガールヒットラー
女装した栄養失調の兵隊達!南洋の太平洋戦争!
女装した天皇、玉音放送のソプラノ
女装した天皇、玉音放送のソプラノ
乃木大将の好きな女装した評論家共! 権力を愛撫せよ!
田舎出の頭の悪い小説家供、女をよそおう小説家供、
田舎おやじのオカマ芸術家たち、海へ走れ、とびこめ
さあ溺れて死ね、エロスの海の溺死人の群だ
女装してヤンキーを攻めろ この田舎ペ!
田舎親父のボディビル! マニキュア塗ってヤンキー改めろ! 口紅塗ってヤンキー改めろ! この田舎ぺ思想家め!
田舎大学栄養失調のアカデミ!
栄養失調のアカデミ! にぎりめしと鉄砲のアカデミ!
女装して大学で教えろ田舎ぺ教授! 口紅塗って教室来い!
支配者なら女装しろ!
手前のことだけ心配しろ、手前のことだけ心配してから手をあげろ 右だろうが左だろうが構わねえ手前のことだけ心配しろ。亡命革命を成功させるために亡命するんだ、マニキュア塗れ!支配者なら女装しろ!革命が失敗したから亡命するんじゃねえ女装しろ身の回りのすべての事物を武器にかえることから作品の一歩がはじまる。よく覚えとけよ!田舎ぺ兵隊と田舎ぺ革命め。口紅とマスカラつけて改めろあっはっははっ!ボディビルでもして日本美の芸者と抱きあってろ!おれ達はコーヒー飲めりゃ結構さ!

おめえ達はキャベツでもかじって日本のおまんこになめなめしな!
意見の違う者はなめさせねえって喧嘩でもしてな
うっははっはっ!俺達は煙草を吸うねえ!
我々は今日のことだけ考える 明日は我々のものではないし
我々とは何の関係もないのだ!
おまえ達は昨日のことや明日のことだけを思い患う。
ところが昨日は抹消されているし明日はお前達とは関係なくやってくる。そうだろう うっははは イッヒョー
それが権力の朝の訪れだ。ブルジョア社会は過去でも現在を支配し、共産社会は過去を現在で支配する、ところが我々は現在で未来を支配する、それが歴史だ、歴史はいつも現在のまま未来を虐げるのだ。
人間アカデミ権力の分配ごっこ!おはよう!
時には俺達は歓喜する白色の民族になって空を走るぞ
明日を走り昨日を駆けることもあるぞ! 全く時間はでたらめさ しかしそいつは俺とは関係ねえ、どうせお前達は百姓だ! そうだろう!イッヒョー! 会社耕し、官僚を耕し、百姓兵隊ハトポッポとくらあ!
女装しろ!生きることにおいて何らかの形で百姓であるうちはそいつの持つ思想や行動に関係なくそいつは、右翼として存在している。そしている。そしてそういう人間はそいつのやること言うことのすべてとその存在とは何ら関係が保たれない。ある意味では共同幻想と奴隷でもある。
女装して右翼共をやっつけろこの田舎ぺ!
女装して左翼共をやっつけろこの田舎ぺ!
イヒョー!小説左翼、詩人左翼は
田舎ぺ青年のオーナーニー!!
オナニーは機器でやりたまえ!強姦は男根でやるやること!
革命の手形はすべて焼き捨てろ!
いい加減不渡りをロマンチシズムオーナーニーですり替えるのはやめろ!このおたんちん!あらゆる委任状はすべて捨て去ること、いいね、ホントダよ、イヒョー!
俺達はコーヒーを飲むねえ たまらなくいいね!ゴドーの所へ行ったね、イメージがあったら肉体や事物で乗り越えるね 男じゃねえなら女になりな、イヒヨー!エゴストでないやつはオナニストでオナニストでないやつがエゴイストなんだ、言葉はよく気をつけて聞けよバカヤロウ!コンピューター、車、煙突、自転車に乗った未亡人の快楽、さようならセーラ一服の少女、ハレルヤは覚えたかしらさようなら コンピューター、車、煙突、自転車に乗った未亡人、女装した兵隊、ハレルヤは覚えたかしら、セーラ一服の少女革命の不渡り手形を代行しなきゃならねえゐだ、タバコ!歴史の認識の一形態 極めて優しさの溢れる全共闘ボーイ達、ハレルヤは覚えたかしらハレルヤアー。
全共闘 ボーイ達 さよならハレルヤを殺そうよ、
歴史を認識せんとする極めて優しい形態の行動全共闘ボーイ達
さようなら少年たち、ホモルーデンスへのイヒョー!道だ
ジオルジになるな エジプトを出よ、ピラミッドに殺される。
さあてと王が戻って来るまでに準備をしとかなきゃ俺達は兵士じゃないから杯でセーラー服の少女とフリーセックスしてる訳にもいかないぜ。ハレルヤー(※46、47へ)


(※46)

ハニーパイの使り方を演説している
バーテン
山羊を抱いて走る
ハレルヤの少女達(※48へ)


(※47)

ハレルヤの少女達は何処に行ったの?
兵隊達に慰みを与えているのかな
なぐさみは白カバの林
そうだよエロダクションがなければ革命ごっこしろ、
特攻隊ごっこしろ、意気があがらんじゃろ
ヤクザ映画がないとヘルメットもよく売れなくて困る。(※48へ)


(※48)

ピンク映画がないとオルグルのにも因る
なぜ、日本という煙突はすいすいと便秘せずに流通
国家でいられるか考えるとよい このさいだから。
それにしてもどうしてみんな分りきったことしかやらんのかね。不思議なことだ。みんな故意に
絶望や疎外が好きなのだろ いいじゃねえか。
一方的な関係はどこから来るのかね、そいつを調べあげなきゃならねえ。現実を抱きしめてでっけいピラミッドを作るぞ。ざまみろ! 文明を信じて、文明の生み出した事物で蓋されてやがらあざまみろ!
労働や生活から、又「いる」ということからね、疎外を取り除くという事を革命の根本にしないとだめだね、バリケードや流血から革命がおぎゃあと生まれて来るのではと思っているのか。少なくともこれだけ色んな関係が出来てるとね、どうしても空間が関係によって一方的に規定されちまうから いくらそこで労働しても いっこうに した気にならないのよ。だから現実を否定的媒介として捕えるんじゃなくなるんじゃなくてね、一つの空間、関係づけされてる空間としてやる訳さ、弁証法からでなく自同律の方から逆手をとって改めていくのだ。すべての物は人間を尺度にしながら人間をとびこえていったよイヨホー イッピョー、

街の会話
牧場は山羊がいるということで十分だよな、図書館は本、いや、書物という空間の複数的存在です。あらゆる事物はメディアなのであり沈黙のメッセージだ走るということが始まって走っている人になり走る物になって街にマラソンとしてある。
マラソンストリップ! マラソンストリップ!
デマゴスはギロチンももってないで公会堂だぜ 天老院での三部会はよAはAであることのたまらない議論やってる散文だ!
ロマンチシズムよ、AとBとCが出来るなんでさあ!
テーブルにで街は食堂なのだ!言い切ってしまうことが力であり勇気だ、教授と学生な失気だ
あなたあ、幻想の暴力を握りたいのか、私はもっと満たされて欲しいわよ、おい、歌をうたえよな、おい、おいってば、歌をうたえ産業革命は終わった、いやまだつづいている、なに幻想の奴隷だ、事物の中へたたき込め!
マンチェスターへ行こう、存在革命が終ったらマンチェスターへ行こうよ、ざまみろ、私生児だ、
存在革命は終ったのだ、産業革命はつづいているのだ、バリケード革命は失敗したのだ、失敗するためにやるのだ、存在革命を成功させるための当て馬なのだ(音楽・マンチェスター・リバプール……)
局長の娘達!局長の娘達!はるかなる逃亡、街路だ体育館かしら、広すぎるわ街路よ、はるかなる逃亡・局長の娘達・ざまみろ産業革命は終らん、事物の朝はつづく・リバプールからマンチェスターへ リバプールからマンチェスターへ、
そうじをしろ、そうじをしろ、そこに部屋がある!この街全体を見渡そう、塔へのぼれ! 塔へのぼれ、塔はくずれる、時代はくずれる、
この廃墟を動く巨大なアメーバ、でっかいアメーバ、それは呼吸する、人間を殺すことの出来ぬ、ただ一つの生物、原爆の光を栄養にするアメーバでっかいアメーバ、廃虚でしかねえ、AはAでしかねえ、回転さ、だけどどおして、そこいっぱいにアメーバができるのかね、アメーバはアメーバでしかねえけど殺すことができねえ、だれだ!だれだアメーバを支配しているのはマジェラン。きさまか、シモンでてこい、シモン

〔喫茶店の出来事〕


客のモノローグ
「なんてまぶしいのだ」!おれは絶対靴をはいたままコーヒーを飲んで叫んだ私は窓外をみていましたよ、ガラスの向こうで果物屋でエクアドルのバナナが計りにのせられているのに(※49、50へ)


(※49)

なんでおれの脇で赤でん、ちがうよピンク電話をかけてるやつがいるだろ、考えてるだけいけないのだ、ちくしよう、ネコがとんでくしカウンターで金払って出てこうて奴がいるぜ、ウラギリ者メ、コーヒーウラギリ者メこぼさないでおれは飲みたい、なんでジンをダブルで七十オンスばっかしのんでアイスを飲めばいくらか知らないのにタバコは売れてるじゃねえか、まぶしいから分らないのか働かないのにどおしておれは生きてて死なねえんだよ、ロバートオーエンは働かないと人間が死んでっちゃうことでてんで悲感してのたれ死にするまでユトペア作ろうとしたけどコップとタバコが、なんでおれの目の前にあるのかおれもロバートオーエンも分らないだからさ


(※50)

ブランキ武装蜂起教範の
演説するボーイ
ショクンッしばいナンゾタッテナイデワレワレの革命にサンカシテホシイ
ワレワレダケデハデキナアアイウマレチャッタソウダでは社会ニイシンポーはヤッテコナアイ、ヤッテコナアイ……
「権力の朝オリエント」

トヨーエースの上から
歌姫が唄う
輪になって踊る何人ものルンペンプロレタリアート達、(※51へ)


(※51)

くりかえしていうとすなわちマッチで火をつけようと思うそのせつなマルクスの岩石とボーリング機械との流動資本の原始形態にもおらずおれのくつの中の細菌と水虫ではなく、医学は進歩し、アリナミンとバッファリンとハイミナールは私と私の妻や子と妻の情夫と子供のミルクとは、いっしょに所有関係の私有と共有の問題で弁証法によって関係を共有させる空間を試みるのはバラの不快をのぞいてまっしぐらに走れば挫折は六十年も七十年もつきまとってくるから、これは定期的なアンネかタンポポかと医薬品のコマーシャルに苦心しているカメラマンやモデルは結婚してみてもいいと思っているのは二人とも孤独を愛さないとすると共有とは事物と政治の逆転だとすれば即ち詩人は一方的に殺害される恐怖と戦い負ければバラを愛するのだから、エクアドルとネコとバナナと何か巨大なコーヒーによって一点で結びつくはずだと考える者であります、ですからによって当学会での私は産業の発展と、ひいては国家の発展とは、双方の歩みよりを抜きに検討しましても一向にその堅固な結合、セックスをやめさせることは、むなしいのではないのだと言いたい、私は言いたいのだ、発展は幻想から脱出すると幻想が殺しにやってくるから私は私の肉体を武装することにした、……おれはしばいなんかきらいだ、絶対にやらない、加罪と罰、など所詮は奴隷か労働者か、ワギナの落し子にまかせりゃいい、バカナ、失語症なのだきっとおれは失語症なのだよきまってる、失語症だ人間なんかに興味ねえのだ、おれはアメーバで毒虫で死んだりするのだなんでおれが革命家なのだ、失語症なのに革命家は叫けぶのかい、バリケードは遠くまで行くのかよ、え、ほんとかよ、芥は走ってるのかバカヤロ、走ってるかよ、あんながいこつパンツいっちょで人の劇場にどなり込んでなんで走ってるんだよ、あんなバカ殺しちゃえばてんでせいせして安心してしばいもできるし、小説もかけるしいいじゃないか、みんなのためじゃないか、やりゃいいじゃん革命じゃん、……ナンジラアサリユキイテナアスベキコトオオセヨオー!
喫茶店でいつまでブータレてんじゃねえ、このガサィッ
ホレ、てめえのキンタマ拳銃にしてぶっぱなせ、リボルバーって言うだ!
行くよ行きゃいいだろ行くってば痛えなあ


ウェイトレスとの「ある会話」喫茶店
あなたあ、あなたあ………ラ、ボー!
よおねえちゃんよ、おれよ、うんと飲んだか? えっ、うんとのんだか、街や、カラジシボタンの拍手の声はおれを仲間にしてくれたか、よおねえちゃんきれいだなあ、アノサアオレモヨー カラジシボタンつけられるかなあ、おれうんと飲んだか?行こうよねえちゃん、おれといっしょによ、ライフルもってよ、弁証法の世界へ行べ、な、おれがテーゼであんたアンチテーゼでいいよ、二人で仲よくよ、一ヶ月もくらしゃあよ、ジンテーゼ生まれてくんべ、な、ねえちゃん、
それで、どおしてコーヒ一代払っていただけませんの、私もジンテーゼが好きよ、あんたシクシクあにてないでジリツしてもらいなさい、
おれ、まんが家になりてんだ、そんでもってドカチンやってよ金かせいでよ美学校行きてんだねえちゃん、おれなんでもスキダヨ、おれの女房になってくれねえか、そしたらおれよマンガうんと書いてよ、いいくらしさせるよ、おれさてんでよ絵かいてよ うまいんだ、ドカチンだけやったわけじゃねえだよ、おれがマンガでしかできねえことやってよ今のマンガよ、全部ぶっこわしちゃうよ、な
私の母が死んだらしいのです。私は大学生です。
そのうち、ピカソやブリューゲルが私の喫茶店に来るわ、
私の母が死んだらしいのだ、貧民窟で、ホントだ。
ヤスパースだ。
それとこれとは別ですわ、私は母さんが歴史車ではねられたんですもの、
なんで別なもんか、俺にはどやっちも大変なこった、金がねえだ。
まぶしいのは今日に限ったことではありませんわ。
母さんが死んだのです。
コーヒー代は無いので、大声でしゃべればお金なんて入ってくるのよ。

産業機械の名称を次々よみあげるレポーター図書館から。
街から出ていくよ。そうすりゃいいんだ。そうだろ、
ホントにピカソやブリューゲルくるのか、ホントか、
別にコーヒー代払わないからって、追い出しゃしないわ、
ホラこっちおいで、私のお腹どお、きれい きれい
あなた まぶしい街に居たたまれないんじゃない、そうでしょ だから出て行きたい訳ね。まぶしいところに居られない人は革命運動に参加するといいわ。
私達歌を歌うわ。帰ってくる人達の為よ。リバプールなんてありゃしないい お前ら全部シセイ……
ぼくの父さん君の母さんの腹の上で死んだんだって、
戦争があったんだって、オレハ私生児カナ?ネエチャン。
知ってるわ、それが、どうかしてて、私には関係ないわよ。
だから僕らは街で子供産むのさ、街で抱き合って
街で立ったまま性器をつなぐんだよ。それがダンスだろ。
国家なんぞに興味はあるんだ 寂しいから。
そんな格好したら、石なげられるわ。あなた、あなたが敵なんではないの?
それが人間よ。自分から脱出できねえのよ。自分で自分を使えないのよ。
すべてから自由になったらなにも起りゃしないさ、そうじゃないか。だから街で子供を産むんだよ、立ったままセックスしようよ。
おほほ、すべてに無関係になったところ帰ってくるのが男よ。
知ってる。そうしないといつになっても権力の繰返しだけなの。
街で子供を産むことだって出来ないじゃないの、帰ってくるのが問題よ、これですべてが決まる。とてつもないまぶしさが回転しながら関係を次に逆転してくの。どうせ人間、人間のいるところへしか帰れないのよ。Retwn from here!自由へ到達する過程というのはもう私達には済んだことよ。いずれにしろ、俺コーヒ一代ないんだ、だから街を出るよ。想像や追憶を葬り去らないとあんたに愛してもらえないからな、俺はまだ百姓だ。
街でキスして街で抱きあって互いに性器をかじり合って妊娠するのはいいことよ。石灰の上にガーゼを敷いて私は羊水で、濡れたスリップで街を走るわ、
空家を探しにね。でも空家なんてのはあるはずないわ、
あなたは知らなかったのよ、おほほ、バカね。
異教徒の時代は地上にも空間があったわ、朝日が
朝日として昇って真昼の出来事を目撃できた
人々の群が城壁を作っていたの。あなたなんて黄昏よ。
文明の夕陽の男なんでもうだめね、信仰がせいぜいだわ、
時間をカットできなくて、どうして権力をカットできるのよ。
プレザンスの出合いから力を奪い取らない限り、どこに力があって。どこに武器があるの、せいぜいラナアンとセックスしてるがいいよ。スピロヘータのようにね。
権力志向を、歴史から隠れて子宮の中でぬくぬく育ってたらいいわ。出てくんなら早く行きなさいよ。
コーヒ一代なら私が払うから。
コーヒーおくれおねえさん。
目に映った光、それを俺の身体からキャンバスに逆行させることで俺は死ぬほど苦しむのだ。他人のやり方は、俺にはちっとも役立ちはしないしな、それだ、それが大変さ、
ゴッホ、ゴッホ
苦しむのは当たり前さ、遊びなんだからね。ラッパを吹くつもりで書きゃいい、空間は水や空気じゃないのさ。その逆行する光が飛び交うところだ。時間も役立ちゃしない。
何人もの途徹もない通行者の会話かもしれぬ。
あなた達も街を作ろうとしているのですか。私は今出るつもりですよ。
作るんじゃない、きみ作るんじゃないよ。起るんだ、いや起るように、ちがう、起すんだよ、街を。作るなんてそんな子供じみたことを………しかし作ったって別に構やしないんだ……。
気狂いでもかたわでもバカでも誰でも採用される会社を作るのはバカげているだろうが、だけど実際人類という会社は誰でも採用されるんだからね。それぞれのやり方でね。だから誰でも採用されることが唯一の律法さ。そうだね。
ところがこれを犯そうとする奴がいるんだ、そこでそいつを消しちまうことを考えなきゃならん。誰でも採用されるという律法を奴を消しちまう武器を作ることから始まるのだ。
手ブラじゃ何も起すことはないからね。そうだろう君。子供を作るのだってペニスが必要さ。ペニスはところが君が作ったもんじゃないだろ。子供だって君が作ったんじゃない。出来てきてしまうだけなのさ。突然出合うのだ。
まぶしさとは力だ、イマージを殺し記憶を殺し関係を一方的に強いることのできる力だ。時間を左右する力だ。関係とは人間の流通貨幣じゃないのかね。太陽など単に照明器具でしかないのだからね、政治もまぶしさを空間に取り戻すことだったのだろう。たかが喫茶店じゃねえかよ、ねえちゃん、えらぶることねえじゃねえか、
だが俺には俺のやり方しかできねえよ。ねえちゃん、連帯など考えもつかぬ。誰かがやればみんながやったことになるのだ。俺が俺のやり方を放棄したらみんな自滅しちまうじゃないか。俺には俺のやり方でやらせてくれ、頼むから、やらせてくれ、幻想でめくらになるだけが我慢できないのだ。
ねえちゃん、なあってば、いいだろな、ホレ、アレダヨ、
くやしかったら俺の肉体を粉々にしろ。俺をふっ飛してしまうほどの力のある爆弾を作って俺のベッドの中へそっと気づかれずに入れろ、俺が女とねてる間に俺を殺せ。悔しかったらやってみろ。できぬのなら俺の身体に手を触れたりはするな。
俺はまぶしさの幻想など信じてはいない。歴史はまぶしすぎる幻想やイマージでもっていくにはまぶしすぎる。弁証法では覆いつくせぬ。歴史は表も裏もありゃしないのさ。自同律の刃を俺は俺なりに研ぎすまして、お前達の関係をすべて寸断させよう。うっははは
それにしでもなぜ、お前達は革命の太陽を惜んだりする!
なぜ、街の沈黙を惜む!
城に入れぬ文明の浮浪者共め!
爆発したピラミッドだわ、私の子宮、吹き飛んだ子宮、鉄は私の情夫を殺す!私はあらゆる人間達を私の子宮のえさにしてやる!おほほ私の髪の毛に花が咲き出すまでね!
新しい街、新しい部屋、新しい書物、新しい権力
それは何?そいつの厳しさでお前ら全員狂い死にするのが精一杯さ。猫やりたければやれ!したければしろ、四つんばいの共め!四つんばいの猿どもめアスファルトのミミズども!
さあやりたければやれ!俺は俺のやり方を誰にも渡さん!
お前達の為にだ。四つんばいのお前たちの為を思えばこそ俺は俺のやり方を誰にも渡さん。さあ四つんばい供、すべては採用されるだろう。好きな方向へ走れ!新しい街、新しい部屋、新しい国家、新しい書物、新しい権力、どれでも好きな方向へ這いつくばって行くがいい。
さあ………どうした、俺は俺のやり方で四つんばい供に教えることである。うっはははは!!四つんばい供が一体何処を這いずり回っているのか、目にものを見せるやり方で教えよう。うっはははさあ好きな方へ好きなやり方で這いず回れ!
私はピカソ。私の妻はバレリーナで私の絵筆で挿入されて、ベッドでのたうち周り私の遠近法の不完全さを教えたが遠近法は色彩によって完成されたのだ。だけど再び形態によって破壊されてしまった。形態だけが暴力を握っているのだよ君。
僕はもう一度ひまわりと糸杉を書くのだ。俺は這いずり回ったりすることはせん。
俺は四つんばいのままで一向に構わん。俺は死ぬまで同じ所にいて俺の真下に死ぬまで穴をこじあけてやる。糸杉の上で接吻するまでな、まぶしさを接吻するまでな、ちがう糸杉のまぶしさを引張り出してやろう、それまではせいぜいみんな暗闇を這いずり回ることだ。妻が私をネオコンにしないうちに、貴様に爆弾を投げてやろう。
それもよかろう、それもな、俺は俺のやり方で走るだろう。
そういう貴様は何処にいるというのだ。貴様はいずり回ってないというのか。なら貴様は何処を走り何処を見ている!
余の肉体は余の王国を走り続ける。余の瞳は余の王国の兵士供に号令をかけ続ける。余は余の王国に君臨する。余の兵士達はお前達の街々に君臨する。
余にとってお前達の這いずり回る街々こそが群集だ。
這いずり回るお前達は余にとって何でもない、お前達の主人である街々を余は攻める。廃墟こそが余の観客なのだ。
そうだろう。我が兵士諸君!
私にはブランドルもエルサレムも同じでしかなかった 雪の上の兵士達が乳のみ児を殺しにやって来たのは エルサレムばかりではあるまい、農夫達も俺には同じく乳のみ児だ。私の絵見達だ。彼らに太陽の光は役立たなかったから私はカンテラを下げ変装して出掛けて行ったのだ。カンテラがなければ這いずり回ることになってしまうだろうからね。
すべては同時に、しかも無関係に勃発するのだ。だから
一瞬のうちに照し出さねばならぬ。時間に頼ることは最初から敗北じゃないか。すべては同時にしかも無関係だ。
こいつを頭の中にたたき込んでやれ!バカども!
受難の都市に祭を捧げよ。それが輝かしい生活というものだ!
うっははは。繁栄する受難の都市戦争かさもなければ祭か、輝いて都市が出来上がるのだろう。事物のフリーセックス!
人間達の砂漠!
事物の社会主義から如何に事物の権力を奪い去るか。
イディオムは役に立つまい。人間達の砂漠。


私達歌うわ、帰えってくる人達の為によ。私達ずっと
歌の練習していたの。間違うとムチで打たれるの。
裸にもされるわでもずっと歌うのよ。帰って来る人が
いるかも知れないわ。帰って来る人達こそ私達の主人よ。

誰?私をさわっていた人は誰?ムチで打ったんじゃなかったわ、誰よ?風かなあ、でも誰なんだろ、とってもいい気持だったわ、これが快楽かしら。

なぜ、私は食卓を支配できなかったのかね。
なぜだろうね。ブリューゲル君、国家権力からは
とうに自由になってしまったというのになぜ、食卓は沈黙に凌辱されたのかね、さあ答えろ!


私達、歌うの。帰って来た人達の為に。私達をまぶしさの中で裸にする人達が来るから。
私達の歌は肉の歌です。見えない透明の男根を挿入されて私達のワギナの痙攣が叫ぶ歌です。帰って来た人達が私達を支払するわ。すべての暴力を所有してる人達だわ、きっと。


沈黙を関係に置換えようとした人々が客人の中に混っていたのでしょう。きっと。私は線で事物を支配し、色で沈黙を支配するのです。肉体はすでに粉微塵になっております。私にはフランドルもエルサレムも同じです。
私の線は私のまなざしを寸断して私の眼を支配し、私の色彩は私の最初の宇宙を沈黙を光を支配しなければならないのです。
私はブリューゲルです!!


完全なフィクションが私を抱きしめて私を叫ばすのよ、
ああ早く帰って、早く入れて、私達歌うのよ、ムチで打れて強姦されて歌うわ、きっと帰ってくるからよ。
完全なフィクションが私の子宮を走り回って私に力を注入するわ ああ砕けて行くの 砕けて!


関係は順調だって行われます。いつもそうでした。
関係というのは便利でしたからね。しかしよく考えて下さい。
物事は同時にしかも関係なく勃起するものです。いいですね。
私はそこに私の肉体を捧げたのです。方法はなかったのですよ。そうでなかったら私の絵が私を存在させてくれることもなくなってしまうでしょうに、私が私の絵を存在させているのではなかったのですからね。私の世界など一笑に付してしまうべきだったことに出合った訳です。

出合いが私の支配した事物にあの光と沈黙を与えたのです。
出合いに殺された何人もの画家もおりました。普通殺されるのが多いのです。私だけがかろうじて生きのびたのはそのせいなのだ。絶対にそうだ。俺は殺される訳にはいかない。俺は全ての人間を採用する。キャンバスとなってだ。
違う、すべての人間をキャンバスに変える。
俺は俺の沈黙と光でめくらになった。俺は死ぬわけには行かないのだ。ふざけろ!ふざけろ!画家どもめ!


私達ハレルヤを歌っていたんじゃないわ、私達のお歌、私達の脳髄と子宮と乳房がすりつぶされて
空気の中を猛スピードで飛びちっていく、そのまさつと
火花の連続だったのよ、ハレルヤなんかじゃなかったのよっ
あら誰?いいわ、とてもいい気持よお、歌うわ、
みんなが表通りしていくの、でもとってもいいのね、
ハレルヤをしながら実はハレルヤでなかったの
けたくりかえる私の肉体よ!表通りにしてくのは男たちよ、
誰でもないの、快楽、誰でもないの快楽いいわ
すてきよ、マラソンストリップのランナー達よね、
メロス、誰でもないわ、走れ、私の裸も走るわ、
街々も裸だホラ見て見て、街も裸よ!裸たち!

同時に無関係のまま、勃起したのですおじょうさん、
ハーレムでは出合ったものを逆行させないとファシズムになります叫んでもムダだったんですよ、ハレムを勃起させるのがおじようさんの歌の祭で、すでにハレムは同時に無関係にぼっ起し出してるんでしょう。生活か祭りか戦争か、政治はいつも選択の恐怖で舞踊しつづけて来てるんです、スピロヘータめ、政治ばかりではねえ、私は無視したが、人間は一匹のスピロヘータです。権力の持続をめざし死にます。
うっはははは、正確に間違いなく死にます。オーナーニーとは私のことではない! 限界なきオーナーニーは自慰ではなく他慰に変わりそして………(走って死ぬ)


〔あるアジテータの末裔〕
群居する人間共、殺到する人間供、群衆を破れ!
完壁な論理は自足せず回転しぼっ起する。群集を四散さす。出血するハレム、私生児達は走った。群集であることをやめた。群集は人でなく廃墟の街々だ、群居を破れ!群集をはなれ隣人にこびをうり富める隣人にむらがる人間供!一言で言えば豚!
ハレムの私生児達は去り去った。すでに追っても間に合わん、私生児につづかねばならん時だ!豚め人間達よ

肉体ある者は去れ、去って成すべきことにつづけ、
肉体なき者はとどまれ、とどまってハレムの成されるままにされよ。
言葉ある者は時代より走れ、走って言うべきことを言え、
言葉なき者はとどまれ、とどまってハレムの言うままにされよ。
力ある少年この地を摑って去るべき地へ去り
己の造るべき城壁を造れ、力なき少年はとどまれ
とどまってこのハレムのなされるままに成長せよ
殺意ある者はとどまれ、とどまってハレムを爆破せよ
殺意なき者もとどまれ、とどまってハレムと共に爆破されよ
悪意ある者はとどまりてハレムを司さどれ、
悪意なき者は去れ、去ってうえて死ね!
善意ある者はハレムにとどまりて、悪意ある者の下僕となれ
下僕となれ、ハレムは栄えるであろう
善意なき者はとどまれとどまって悪意ある者逮と敵対関係をなせハレムはハレムでありつづけるであろう。ハレムとは太陽の暗さだ、善意なき者はこの隣人を殺せ、ハレムはハレムでありつづける。


帰えれ少年達よ、あらゆる群集に透明な男根をぶち込め!余の飼っている生物、人間が殺すことのできぬ唯一の生物、いくたの人間が時間という武器、時間という毒、時間という牢屋あらゆることを試みても殺すことのできなかった生物失われた時間のバリケードをぶちやぶって訪れる、生物それが余の王国、時間なき歴史だ、さあ私生児達、帰れ、真昼をつき抜け、この城をこわせ、余の王国の兵士達!

はくぼての男根!夜の男根、くされ、ミイラ共め、
傷口を見せびらかす女共は死にたえろ、うっははは
夜の芸術家供め、兵隊達に殺されろ、きさま俳優などではない、最初からバーテンだったのさ!
それとも兵隊にくらがえして命だけは助けてもらうか田舎ぺ!せいぜい死ぬまでおまんコしておれ!死ぬまでネトネト、スピロゴッこしておくれ!人間達!
コンドームかぶってちょっとおいで、コンドームかぶってちょっとおいで私生児いるからおっかない?この自己権力のブタめえ!
自己救済のメスブタメ!メスブタメ!メスブタメ!
権力めざし死にたえろ!オーム オーム オーム!
リバプールから走り続けた、王はどおした。
おれはハレムからハレムへセックスしつづけてここへ来た。
黄色い文明の歩行器に入ったまま、まだくらやみの中でネトネト肉とイマージンねてるのかこいつら、うっははは、
おれほう、ハレムからハレムへとブチ込みすぎてスピロが慢性になってスピロにはすっかり飽きた、赤い歩行器も飽きた、キューバのサンティアゴにはいっぱいこわれた歩行器がすててあった。おれは走りつづけた、満月が来たらおれはキューバのサンティアーゴへ行く。
マラソンストリップに行うぜスキタイの平原!
サンティアーゴでないの?おまへには飽きたのだ、赤でもなんでもいいよ、歩行器にのってアスファルトの街々を行くぜ!オーム、ひっちゃぶけ、ひっちゃぶけ、ひっちゃぶけ、
奴隷めざしてまっしぐらか、権力革命、まっしぐら、アスファルトに穴あけて原始の感情の暗さをのぞく バカヤロはケットばしてぶっち込め、どうせ三位一体よ王国が復活すらあね、歩行器はいつぶっこわれるか分らんよ、どうだ少しは明るくなったかえっ、
コンドームとは 君達のことだったのさ、
オーナーニーとは 君達のことだったのさ、
ホモエロヤクザとは 君達のことだったのさ、ロゴスと私達!
ハプンオブヂェとは 君達のことだったのさ、
真昼のデイトだマラソンストリップ歩行器なしだ
リバプールからマンチェスターまで走れ、歩行器なしでだ!
おれ達は独立した歩行器からむ、おまえ達はうんこ
遊びといつになっても止めようとしない、夜のお祭か、ネトネトうんこ遊びをいつまでやるのだ死ぬまでやってろ うっははは、
ネトネトくっつく労働ごっこめ、知識権力アカデミごっこめ、真昼のデイト試みよ!
コーラのうんことは君達の生活のことだ!
まぬけ大通りとは君達の組織と君達のいる体制のことだ!
死ぬまでやれ「怠けながらやる労働という」
「怠けたら死刑になる動作を遊戯という」
分かったか、もう一度くり返す
「怠けたら死刑になる動作を遊戯という」
「怠けたら死刑になる動作を遊戯という」
ウンコ遊びが好きなら死ぬまでやれ!飽きたら肛門から顔出して真昼をのぞけ、めくらになるぜ、
一気に飛び出せ、子宮かっさき、堕胎児を集めよ!ひっかき棒をゲバ棒に変えてゲバ棒連中供をたたきのめせ、民青ワギナをぶっ切れ火をつけろひっかき棒の散弾銃さ、コンドームのヘルメットなど役に立つはずないぜ!テレビィはもう爆弾にもならうぜ、権力めざし産業革命するハレムの細胞分裂!感情の空転!群集は人でなくワギナだ街でもなく物でもなく歴史を受けとめるワギナ、待ち望むワギナ、さあ真昼のデイトだ!マラソンストリップ、歩行器なきデイト、コンドームのヘルメットは役にたたない。真昼をかけぬける男根と風!うっははは、くらやみん中で生れて死ぬまでうすらコンドームかぶってスーハ一生れてろ、おれ達には用はねえ、夜のクリトリスの映像め、四ツンばいの祭りめ!うすらコンドムめ、うっはは、さああらゆるハーレムを引きさけ、引きさけ、
手に鉄だ、馬にのれ、あらゆるハーレムを引きさけ、
身あらゆる堕胎児を集めよ、ハーレムの身ごもった胎児を一手に明るみへ出せ、手には鉄だ馬にのれ、白いコートだあらゆる胎児を征服せよ、王国の兵士だ、軍隊だすべてのハーレムを内部から破裂させよう。ヘェーイベイビイ、あらゆる胎児をハレムの脂肪から切り開こう、鉄だアイアンペニイース、馬だ走れ手に鉄だ白い律法!白い律法!
アイアンペニイイース!ベエイビイ!
イ アイアンペニイイース!ベエイビイ!
ン アイアンペニイイース!ベエイビイ!
ト アイアンペニイイース!ベエイビイ!
ロ アイアンペニイイース!ベエイビイ!

ヘエイヨオーッ ヘイヨオオーウッ
ユーセイリボリューション! ヘエイカムオン
アイアンペニイイス(※52、53へ)


(※52)

堕胎児走るぜ、オナニックシティ!
堕胎児破るぜコンドームシティ!
堕胎児殺すぜ、ホモエロティクス


A〔Ⅰ〕
酔いどれ船だダッチマンヘエーイ
0・K
赤い歩行器モナリザ食うぜ
父はいねえしマザーはホステス
いんばい婦
堕胎児軍隊スピロをつぶす
戦争ころがすハレム破る
おしでめくらでつんぼの肉だ
狂気のキャタピタ
スピロつっぱしる、焼き切れ
焼き切れ歴史はないぜ
アイアンペニイスベエビーイ
アイアンペニイスベイビイ
エンタプライズ奪い取れ
国会議事堂艦砲射撃
うんこしょんべんぶっとばせ!
テレヴイ大根ふっとばせえ!
母はいんばい焼き殺す
堕胎児軍隊リボリューション
堕胎児軍隊リボリューション
キンキロギロチン喫茶店ババーン
ダイナマイトさアトムボン
政治ワギナぶち込もう
カットキンタマよいよい親父
ヤマトタケルもハムレット
マクベスいじけて天皇抱くぜ
ぶち切れぶち切れリボルバー
アイアンペニイクスベイビイ
アイアンペニイクスベイビイ
アイアンペニイクスベイビイ
歩行器つぶし堕胎児走る
走る走るぜホモエロスピロ
エジプト砂漠さヨーロッパ
テレヴイ・新聞オートバイ
鉄と馬だぜスキタイさ
堕胎児走るホムルーデンス
堕胎児走るホモルーデンス
ピース吸ったらバリケード
共同体なら死んじまえ
カフェオレ飲んで死んじまえ
コンピューターだ憲法だ
共同体なら知らないぜ
民主主義ならセックスしよう
ユーフラティスもチィグリスも
地中海へたたき込め、でっけえ
ワギナたたき込め……

堕胎児集まれ軍隊だバビューンッ
試験管かいコンドームパピューンッ
アイアンペニイクスベエビイ
アイアンペニイクスベエビイ
アイアンペニイクスベエビイ
アイアンペニイクスベエビイ
走しる走るぜコンドームシティ
走る走るぜ、オナニックシティ
アイアンペニイクスベエビイ
アイアンペニイクスベエビイ
アイアンペニイクスベエビイ
アイアンペニイクスベエビイ

堕胎児革命ミルクを飲むか、ヘッヘーイ
モナリザ食ったぜ堕胎児だ
ブランキマルクス・ヒットラア
みんな仲よく輸になっておどる
フランコ・ゲバラ・毛沢東
みんな仲よく輪になっておどる
堕胎児革命、つっ走れ、リボリューションさ男根さ
ホステス浮売・セールスマン、スピロスピロと泣きさけぶ
堕胎させればひっかき棒露爆弾銃だバズーカ
ワギナ痛いぜ破裂する堕胎児集まれリボリリュション!
キャンパス戦争で駆けめぐる堕胎児 リボリリュション
酔いどれ船だ地獄の季節 リボリリュション!
ダッチワイフよペッサリー リボリリュション!
権力ペニスにうじ虫だ革命ヤクザホモエロテックス!
アイアンペニイクス 堕胎児!
アイアンペニイクス 堕胎児!
アイアンペニイクス 堕胎児!
アイアンペニイクス 堕胎児! ババーン

父はよいよいマザーはワギナ汚れワギナだかいばおけ、
火炎放射器α線、アアンペニイクスイベイビイ
素粒子光線ケロイドワギナ
政治実達は射精するワギナとどかず射精する。
堕胎児堕胎児反乱、牛の骨だぞ戦争やるぜ
ポリ風呂ワギナ政治家の喫茶店だ革命家
ふん尿処理の官僚め イデオロギーもコオロギよ
所詮すべてはうじ虫ね、ワギナの中のうじ虫ね、
はいずり回ってドロなめる、政治ホステスセールスマン
放射能を浴びせよう
放射能を浴びせよう
原爆などは手りゅう段、バカバカ落せ、ぶち落せ
プラスチイクはヘナヘナさ、すべての窓をたたきわれ
ペニスのようにヘナヘナさ、すべての窓をたたきわれ
爆発さようアトムボンすべての窓たたきわれ
爆発さようアトムボンすべての窓たたきわれ
爆発さようアトムボンすべての窓たたきわれ
爆発さようアトムボンすべての窓たたきわれ

論理評論革命家大洪水にどおするの

A〔Ⅲ〕
文明歩行器ヘナヘナペニス泣いて泣いて気が狂え、
イデオロギーよコオロギよワギナ焼かれてうろたえろ
堕胎児革命アトムボン
いつでも破裂アトムボン歴史はき気よ実存よ、
異邦人なら首つりさ私生児達にやられるぜ
マリアの子宮はでかすぎた 私生児達にやられるぜ
子宮開いて堕胎せよ 私生児達にやられるぜ
光とロゴスのバズーカ 私生児達にやられるぜ
所かまわずぶっぱなす、これで歴史よ本物よ

逃げろ逃げろオイディプス!
私生児達は鉄と馬 砂漠駆け抜け都市襲う、
ワギナ聞きにやってくる 馬とロゴスがかけめぐる
夢は荒野をかけめぐるメガトン爆弾破裂する
アポロ逃げるぜアンドロメダカいずれバズーカうち落す。
堕胎ロケットタイムレス、すべて化石のタイムレス
ストーンサークルピラミッドヒッヒーヒッヒームオー
コンピューターもメンゼスも
みんなモナリサ攻めたてる、
私生児達にやられちゃう、すべての窓をたたき割れ
堕胎児爆弾アトムボンすべての窓をたたき割れ
リボリューションとリボルバー
モナリザワギナひっちゃぶくモナリザワギナ引き裂かれ
私生児達と土器、地中海は子を生む
堕胎児だアトムボン33! 堕胎児達のアトムボン
プラステイクパレンを改めた
タイムレスタイムレスタイムレスウオー
タイムレスタイムレスタイムレスウオー
タイムレスタイムレスタイムレスウオー
タイムレスタイムレスタイムレスウオー

すべて化石だ堕胎児さ歴史は化石プレザンス
すべて化石だ堕胎児さ歴史は化石プレザンス
タイムレスチルドレンタイムレスウオー
タイムレスチルドレンタイムレスウオー
タイムレスチルドレンタイムレスウオー
タイムレスチルドレンタイムレスウオー


〔第五砂漠の歌〕
B〔Ⅳ〕
みんな化石よタイムレスみんな化石よタイムレスみんな化石よ
タイムレス カムバック! カムノバック! カムバック!
カムノバック! カムバック!
すべて化石よガランどう マキャベリズムもガランドウどう
ワギナペニスレス、国家権力がガランどう
堕胎児出たあとガランどう
すでに可酷な私生児さ、発狂するなら部屋を出ろ
発狂するなら部屋を出ろ 発狂するなら部屋を出ろ
第五砂漠はマンモス殺し国家殺して連れ去る
第五砂漠のホモルーデンス
第五砂漠のホモルーデンス
第五砂漠のホモルーデンス
第五砂漠のホモルーデンス

小山羊イサクかてめえの体、第五砂漠はのっぺらぼう
小山羊イサクかてめえの体、第五砂漠はのっぺらぼう
小山羊イサクかてめえの体、第五砂漠はのっぺらぼう

ホモルーデンス、アブラハム カインアアベルの弁証法
ホモルーデンスアブラハム
カインアベルの弁証法、すべてのバラは焼き払え、
バラの不快はやきつくされた バラの不快は焼きつくされた。
第五砂漠だホモルーデンス
第五砂漠だホモルーデンス
すべて可酷さ私生児さ
すべて可酷さ私生児さ
発狂するなら部屋を出ろギロチン持って部屋を出ろ
発狂するなら部屋を出ろギロチン持って部屋を出ろ
発狂するなら部屋を出ろギロチン持って部屋を出ろ
発狂するなら部屋を出ろギロチン持って部屋を出ろ
アセッションとはちがうんだアセッションなら死ぬまで踊れ、
第五砂漠よ原爆よ、ロケットすべてふっとぶぜ、
アポロもなにもふっとぶぜ、第五砂漠よタイレス
ホモルーデンスが生き残る、ホモルーデンス生き残る
バラの快感焼きつくされた
バラの不快は焼きつくされた
第五砂漠のホモルーデンス

B'orA"〔Ⅵ〕
小山羊イサクかてめえの体アセッションとはちがうんだ
第五砂漠よ、のっぺらぼう、三つの時間がピラミッド
時間めくれてピラミッド第五砂漠だホモルーデンス
うっははうっはははうっははははあ……


〔ピラミッドの朝〕
第五砂漠のピラミッド 第五砂漠のピラミッド
人間達のピラミッドめくれめくれた岩と肉 第五砂漠のピラミッド
時間の結合ピラミッドすべて墓の時間体
時代のレンガ血を噴くぜ、最後都市だぜそそり立つ、
第五砂漠の朝日は走る権力の朝オリエント
第五砂漠の朝日は走る権力の朝オリエント
すべての夢の時間体、人間供のピラミッド
ザフイス デザート!うっははは
ザフイス デザート!うっははは
ザフイス デザート!うっははは
oh ザフイス デザート!ウワォ!!
時代レンガのピラミッド時間のしっくいピラミッド
血と肉のバラ!革命ピラミッドすべて砂漠のピラミッド
第五砂漠ピラミッド第五砂漠のピラミッドうっははは
堕胎児だけが飛び回る、権力の朝のオリエント
堕胎児だけが飛び回る、権力の朝のオリエント
めくれめくれた岩と肉権力の朝オリエント
事物の朝のファシズムよ!うっはははあ 権力の朝オリエント
事物の朝のファシズムよ!うっはははあ 権力の朝オリエント気狂い供死にたえた!
事物の朝のファシズムよ!うっはははあ 権力の朝オリエント 気狂い供死にたえた!
第五砂漠の遊ぎ物!堕胎児だけが飛び回る、
The Cirty Of Cirtieo ! カーン
The Cirty Of Cirtieo ! カーン
The Cirty Of Cirtieo ! カーン
てめえの体は一個の石だイサク化石の堕胎児小山羊!
第五砂漠は破裂する!ひっきりなしの爆発だ!
時間レンガだピラミッド!めくれめくれ岩と肉、
人間供のピラミッド、最後都市だぜそそり立つ、
ザフィフスデザート!うっはははは
ザフィフスデザート!うっはははは
ザフィフスデザート!うっはははは
ザフィフスデザート!うっはははは
or ザフィフスデザート!うっはははは ウワォーうっはははあ、


Ⅵ〔堕胎児のスキャット〕
C メメルチメメルチムムムオービビナビナビイイイイナア
シュシュシュシュシュシュシュ
シュルルーンルルル ー ンハ ー オー ハー オー
ハ ー オ ー ギヤルオンギヤルオンギヤギヤギヤギヤギヤ
ルオオン ムムルムムムルムメメメオーブブナブナブイイイ
ナアー
シュシュシュ
シュシュシュ
シュシュシュ
エナナルンオーン エナナルル ー エナナルルー
ヒイールゥーヒィールゥーヒイールゥーヒィールゥー

〔トヨエースやオートバイのエンジンがかかる〕
失われた夜の光の中での祭かうっははは おれ達に用はねえ、さあシモン我々は帰える。砂漠から帰える、すべての事物をたづさえ、ここよりここへ帰える、歌へ!
我々のトランクを爆発させて最後都市は崩壊した。我々は王だ、クリトリスの映像は終りだ!
ホチキスで街や窓、国家をとめて歩くのだ、
ホチキスであらゆる事物関係をとめて歩かねばならない。
ホチキスでとめる時代がかさぶただ。
はがそうと思うやつにははがすことが可能だ、がまぶしさの刃をとこう時代のかさぶたがはがされ我々の王国が歴史が第五砂漠からやってくる、第五砂漠の朝だ。
さあコーヒーを飲みにもどろう第五砂漠の光の中だ、夜はきらいだねずみ共 朝日の背中から注がれるコーヒーを欽みに行こう!トランクさげて、朝のコーヒー
最初の朝食だ!女供がスープを持ちながら
叫ぶ、アイアンペニイース!
ねずみ供は死ぬ! 栄養失調はくたばれ!
我々は帰える、トランクはない、光の中で
最初の朝食だ!
最初の朝食だ!
すべての事物をたべさえこえより帰えろうー。
鎖陰は光が当って燃えてるようね、
少年十字軍は途中どおしたの、
トロッコでひかれて死んだらしい、
ほうそうかね、トヨエースで荷物を運び出そう
ホチキスで止めに行くだ街へな、
うははは、相変らず四ツンばい共め!
砂漠は君臨する!
ホチキスと事物とで時代を作ってやろう
四ツンばい共のために
裸の少年達はもうどこにもいない
山羊を追いちらす少女達
王は子供をあやしている、
9:00
どこからともなく最初の「産業革命の歌」
ホステスとセールスマンとその子供、親子三人
廃墟を散歩している祖国なき独立の「国家」
スポットライト三人を追う。
片づけが始まる、通行人は帰える
歌声はつづいてる新聞を受けとる


(※53)

次々とあらゆる音楽が鳴りだす。
音の洪水である。
オペラ(ワーグナ)

JAZZ(コルトレーン)

R&B(駒劇)

ビートポップ

バッハバロック

電子音楽

これらの大洪水は周期的におそってくる

まばゆい空間
映画も三台いっしょに映っていく。

客達もゴー
ゴーバーディ
参加するように
アナウンスが入る

全員が体を動かす

あらゆる音



肉体



すべて架空

走る

動くのは空間

裸で飛び回る少年達



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