芥正彦 特別インタヴュー
◎今回の『アルトー24時』、見所を教えて下さい。
神/人間/人形──これらの関係を存在の逆説として、アルトーの身体と演劇を考える。剛速球を投げ込んでみました。
◎2011年のアルトーの意義を教えて下さい。
観念や経済だけで世界を考えるのは一度やめて、身体を通して再び世界を捉えなおさねばならない。アルトーは、世界に空いた最後の穴、神や独裁者から未だ免れている最後の無限の一点である。
◎芥さんにとってアントナン・アルトーとは? もちろんひとことでは言えないと思いますが。
地下演劇の父、そして母。
◎今回のお客さんにひとことをお願いします。
最後まで我慢してでも観てください。休憩時間に帰ったりしないように。
◎どうもありがとうございました。
うむ。
芥正彦:脚色・構成・演出
1967年、劇団駒場(後にホモフィクタスに改名)を率いて鮮烈にデビュー。「彗星のように(寺山修司)」、「危険な男(土方巽)」、「砂漠の住人(三島由紀夫)」と言われて時代の突端を走り、多ジャンルに渡って大きな影響を与え続ける。